生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研はこのほど、メディア分析ツール「メディアアナリティクス」を使用して、「花見」がソーシャルメディア(Twitter)でどのように語られたかを分析、結果を公表した。同調査は3月28日 0時0分~30日 23時59分、「花見」のワードを含む全54,526投稿(Twitter)を対象に実施した。

トップ3は「上野公園」「代々木公園」「目黒川」に

定番人気は「上野公園」「代々木公園」、昨年1位の「目黒川」は今年3位に

お花見の場所に関する関連ワードとして、もっとも多くあがったのは、「上野公園」(356件)。「上野公園花見客でいっぱい」「上野公園、花見客でにぎわっている。場所取りのお兄さんもいる。」など混雑の様子が投稿からわかる結果となった。

続いて多く投稿されたのは「代々木公園」で292件。そして、昨年、フジテレビの連続ドラマ「最高の離婚」の影響もあり1位だった「目黒川」は、263件と3位にランクダウンした結果となった。「目黒川」は「歩く」の関連ワードが多くあがり、散歩スタイルのお花見を楽しんでいる人が多い様子がうかがえた。

その他では、東京以外から名古屋市の「鶴舞公園」(118件)と大阪市の「大阪城」(116件)がトップテンにランクインした。

気軽に「ひとり花見」「プチ花見」「エア花見」も

その他の関連ワードとして多くあがったのは、「出勤途中に一人で花見」といった「一人/ひとり」(852件)というワード。「一人花見してきた、寂しかった」「会社の休み時間に一人花見してきた。楽しかった。いや、マジでマジで。寂しくないし」など、自虐的な投稿も多く見られたという。

そして、「日比谷公園までお散歩しがてらプチ花見」「スタバと銀だこ持ってプチ花見」など、簡単な準備でお花見を楽しむ「プチ花見」も123件と一定数見られた。この「プチ花見」は、「大学に行ったら桜が咲いていたので、プチ花見して来た」などに見られるように、外出先でたまたま桜を見つけてお花見をするというケースも多いようだ。

また、「○○さんの写真でエア花見」「花見羨ましいから去年の写真みてエア花見」のように、実際にお花見はせずに写真で楽しむ「エア花見」(36件)も少ないながら投稿があり、ソーシャルメディアの普及とともに「お花見」のあり方も変化していると言える。

これらは、大掛かりな準備をしたり、スケジュールを合わせたりせずに、簡単・手軽なのが特長。「宴席」だけではない多様なお花見の楽しみ方が広がっていることがうかがえる結果となった。