「挙式、披露宴を行わなかった理由について、あてはまるものを1つだけお選びください」

結婚式情報サイトを運営するみんなのウェディングはこのほど、入籍はしたが結婚式はしない、いわゆる「ナシ婚層」の2014年の傾向把握を目的としたアンケート調査結果を公開した。入籍をしているが、挙式・披露宴を両方とも行っておらず、現時点でその予定はない20~39歳の女性315名を対象に調査を行った。調査期間は2月20日~22日。

「ナシ婚」の三大理由は3年連続変わらず

ナシ婚となる理由はさまざまだが、"挙式・披露宴をする資金がなかった""費用が高そう"といった「経済的事情(29.3%)」と、「授かり婚(23.5%)」「セレモニー的行為が嫌(11.7%)」が三大理由という結果になった。 過去3年の調査推移から、三大理由の順位に変動はみられず、2013年と2014年の比較では、「経済的事情」が9.0ポイント増加したのに対し、「セレモニー的行為が嫌」が6.7ポイント減少した。ただし「経済的事情」のポイントがアップした背景としては、増税直前というタイミングも寄与していると推測される。

複数回答から見る「ナシ婚」理由

「挙式、披露宴を行わない理由について、あてはまるものをお選びください(上位3つまで)」

ナシ婚となる理由(複数回答)では、「見積もってはいないが費用が高そう(42.2%)」「資金が無かった(37.1%)」「授かり婚のため(34.0%)」が上位にランクインした。2014年調査では、過去3年間上位だった「セレモニーが嫌」という理由の順位が下がり、「費用・資金面」の理由が順位を上げる結果になった。

「将来的にあるかもしれない」が3年連続約4割

「今後、挙式、披露宴を行う予定について」

今後の挙式・披露宴の予定については、 39.4%の人が「(具体的な予定はないが)将来的にあるかもしれない」と回答した。過去3年の推移を見ても、約4割の人が「将来的にあるかもしれない」と答えており、「潜在的に挙式・披露宴を行う可能性があるナシ婚」の人が存在していることがわかった。

将来的にあるかもしれないと回答した人からは、「おめでた婚だったので、出産後やろうと考えていたため」(静岡 23歳 女性)、「家を購入することを優先したため、式・披露宴をする資金がなかったので」(福岡 29歳 女性)、「挙式を行いたいタイミングと主人の転勤が重なり、式場等も具体的に検討できなかったため」(三重 27歳 女性)、「主人と私の身内の人数差が激しいのと、私が再婚だからやりづらい」(京都 26歳 女性)など、三大理由以外にもさまざまな理由が寄せられ、複合的な理由でナシ婚選択に至る心理が垣間見える結果となった。