米Microsoftは2日(現地時間)、米サンフランシスコで開催中の開発者向けイベント「Build 2014」にて、「Windows Phone 8.1」および「Windows 8.1 Update」を発表した。

「Windows Phone 8.1」では音声パーソナルアシスタント機能「Cortana(コルタナ)」、スタート画面のスクリーンカスタマイズ、キーボードから指を離さず滑らせて入力できるキー入力機能、登録した公衆無線LANに自動接続する「Wi-Fi Sense」、端末のデータ通信量を記録する「Data Sense」などを備える。Windows Phone 8.1は今後数カ月かけ、Windows Phone 8ユーザーに提供されていく。

音声パーソナルアシスタント機能「Cortana」のイメージ(Windows Phone Blogより)

「Wi-Fi Sense」(左)と「Data Sense」(右)の画面(Windows Phone Blogより)

一方、PCやタブレット向けOSの大型アップデートとなる「Windows 8.1 Update」では、Modern UIとデスクトップモードにてマウス/キーボード利用時の操作性が高まった。スタート画面に電源ボタン/検索ボタンが追加されたほか、Windowsストアアプリはタスクバーに登録でき、「閉じる」「最小化」ボタンも追加されるといった強化がなされた。こちらは8日から一般ユーザー向けに提供を開始する。

Windows Phoneの公式ブログ「Windows Phone Blog」では、これら「Windows Phone 8.1」および「Windows 8.1 Update」の共通機能として、テーマカラーおよびWi-Fiパスワードの同期機能などが紹介されている。また、対応アプリがインストール端末に応じて最適化するユニバーサルアプリであることも特徴で、新OS用に設計されたアプリの中には、スマートフォンとPCの両方で動くものがある。

また、スマートフォンからPCへの映像投影もUSBケーブルで行え、PC上でスマートフォンの画面を表示するためのアプリケーションを使用できる。同イベントではWindows Phone 8.1を搭載したNokia製スマートフォン「Lumina 630」などのリリースが発表されているが、Windows Phone 8.1搭載スマートフォンではMiracastもサポートされる予定だ。

「Build 2014」では、以前から構想されていたWindows Phone 8.1とWindows 8.1 Update用アプリのユニバーサル化が明かされた