「蔵のある街づくりプロジェクト」を始動

中央住宅はこのほど、埼玉県越谷市にて、「蔵のある街づくりプロジェクト」を始動した。

「蔵」を中心とした街づくり

越谷は、旧街道沿いの宿場町として発展し、「蔵」など、歴史的・伝統的な建造物が数多く残っているものの、所有者の高齢化や建て替え・開発などが進み、歴史を感じさせる景観が失われつつあるという。同プロジェクトは、古くからたたずむ「蔵」の歴史を紡ぎ、新しい暮らし方を自分たちでつくる試みとなる。

同プロジェクトでは、自ら居住するための住宅を建設しようとする人々が組合を結成して事業主となり、共同して事業計画を定め、建物の設計や工事の発注を直接行うことで住宅取得する「コーポラティブ方式」を採用。住まい手同士で活用・利用方法を事前に話し合って決めていき、コミュニティスペースやふれあいの場など、「蔵」から共有部、各戸をデザインしていく。

住まい手同士が、「蔵」を中心とした街づくりを共に考える

通常のコーポラティブ方式では、各戸の間取り、内装だけが自由設計だが、同プロジェクトではコミュニティ、街並みまで住まい手がデザインすることが可能な点が大きな特徴となる。自分たちの要望を反映した居住区や住まいを創り上げることで、満足度の高い住まいを実現する。また、企画に賛同した住まい手が事前に何度も会って意見を交換し、協力していく中で、入居時には昔からの知り合いのようなコミュニティが育まれることもメリットとなるという。

同プロジェクトの所在地は、埼玉県越谷市越ヶ谷3丁目。販売金額は、1億9,800万円(蔵・コーディネート料も含む)。4月6日には組合員募集説明会を実施。申し込みなどの詳細は、同プロジェクトWebサイトで確認できる。