住宅購入者、購入意欲者は約1割

オールアバウトが運営する「生活トレンド研究所」はこのほど、「増税前の駆け込み購入」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は1日の消費税増税前に、実際に「住宅」「車」「家電」といった高価格帯の商品はどう動いたのか、消費財等も含めるとどうだったのかを調べたもの。全国の20~69歳男女を対象として3月10日~11日にインターネット上で実施。「住まい」8,809名、「車」6,614名、「家電」6,608名などの回答を得た。

新築住宅購入理由の1位は「消費税が上がるから」

全国の20~69歳の8,809名を対象に、「ここ1~2年の間に新築住宅/中古住宅を購入したかどうか」を聞いたところ、新築住宅購入は5.3%、中古住宅購入は1.7%、購入見送りは3.7%という結果だった。

新築住宅購入者は「消費税が上がるから」の比率が高い

次いで、新築住宅購入者のうち111名、中古住宅購入者のうち96名に対し、「購入理由」を聞いたところ、「消費税が上がるから」と答えた人が61.3%でもっとも多かった。新築住宅購入者については、2位の「価格が上がりそうだから」よりも2割以上多い結果となった。

「消費増税」を理由に車を購入した人は1割程度

車の駆け込み購入者は1割、家電の駆け込み購入者は2割

全国の20~69歳の男女6,614名に対し、「消費増税を見越して車を購入したかどうか」を聞いたところ、10.0%が「購入した」ことがわかった。また、全国の20~69歳の6,608名に対して「消費税増税を見越して家電を購入したかどうか」を聞いたところ、22.1%が「購入した」と回答。住宅や車よりも価格帯が低いこともあり、5人に1人が何らかの家電を購入していた。

購入予定も含めると、2人に1人が何らかの商品を「駆け込み購入」

日用品まで含めると、2人に1人が消費税前に駆け込み購入または購入予定

全国の20~69歳の1,125名に、「増税前の駆け込み購入の有無」を聞いたところ、54.0%が「すでに購入」「3月31日までに購入」と回答した。

家電品や日用品などの生活密着型商品を駆け込み購入した人が多い

また、すでに購入/購入予定の商品について聞くと、「家電」が38.3%でもっとも多く、次いで「日用品」(35.0%)、「食料品」(25.7%)などが挙がった。住宅、車、家電だけではなく日用品なども含めると、2人に1人が消費増税を見越した「駆け込み購入」をした(する予定)であることがわかった。