理化学研究所(理研)発生・再生科学総合研究センターの丹羽仁史プロジェクトリーダーは4月1日、理研が設置した「STAP細胞」の論文にかかる一連の疑義に関する調査委員会が3月31日付で最終調査報告書を作成したことを受け、コメントを発表した。

同コメントでは、論文に不備があった指摘に対し、真摯にその結果を受け止めるとともに、STAP現象について、既報の通り、同氏が理研にて検証実験を進めていく計画であると述べられている。

なお、丹羽氏のコメント全文は以下のとおり(原文ママ)。

STAP現象に関する私共の論文の不備について調査委員会よりご指摘を頂いていることを真摯に受け止め、そのような事態に至ったことついて心よりお詫び申し上げます。

STAP現象につきましては、今後、理研において予断なく検証実験を進めて参ります。また、多方面の研究者の皆様との議論を深め、その再現に資する実験手法の知見等も発信して参りますので、研究者コミュニティーにおかれましては、STAP現象の科学的な検証に何卒ご理解とご協力の程をお願い申し上げます。

調査報告書に対する丹羽氏のコメント