Q:日本の鉄道系ICカードや切符のデザインについてどう思いますか?

いよいよ春本番、だんだん桜が咲き始め、お花見の話題も飛び交う頃合いではないでしょうか。桜の季節といえば入学・入社シーズン。増税前にと駅の窓口に並び、定期券を買い求めた人も多いのでは?

多くの人が通勤・通学の際に使っているICカードや切符のデザイン、諸外国の方はどのように思っているのでしょうか。今回は、日本在住の外国人20名に「日本の鉄道系ICカードや切符のデザインについてどう思いますか?」と聞いてみました。

■シンプル。(シリア/30代前半/男性)
■すごくシンプルです。(インドネシア/30代前半/男性)
■デザインについてはシンプルで普通に思います。(ブラジル/50代前半/女性)
■シンプル。(イギリス/40代後半/男性)
■単純です。(ポーランド/20代後半/女性)
■単純(ペルー/40代後半/男性)

一番多かったコメントが「シンプル」というもの。さまざまなICカードが発売されていますが、確かにどれもシルバーをベースに、かわいらしすぎず、また逆にとがったデザインになりすぎない、バランスの取れたものに仕上がっています。そんな落ち着いたデザインのトーンが、「シンプル」というコメントに表れているようです。

■かっこいい。(韓国/40代後半/男性)
■工夫されていて良いと思います。(ドイツ/30代後半/男性)
■良い。(ベトナム/30代前半/女性)
■良くて、適切だと思います。(ロシア/20代後半/女性)

「かっこいい」、「工夫されていて良い」など、デザインを褒める声も。ロシアの女性からの「適切だと思う」という声は、ICカードや切符の用途に合ったデザインであるという意味かもしれません。ICカードの普及により出番が減っている印象の切符ですが、ごく小さな紙片に行き先や運賃をぎゅっと詰め込んだ文字組みや表面の柄など、質実剛健なデザインが好まれているのかもしれません。

■電車の切符は普通で、ICカードはデザインのいいものもあります(イタリア/30代後半/女性)
■オリジナルのICカードが多くていいと思います。(中国/30代前半/女性)

ICカードのデザインが好き、と語る人たちも。中国の女性の言うとおり、日本では首都圏エリアのSuicaやPASMO、北海道のKitaca、東海エリアのTOICA、関西エリアのICOCA、PiTaPa、九州エリアのSUGOCA、nimoca、はやかけん……といった形で、非常に多くの種類のICカードが展開されています。かつては地域・路線に対応したカードを買い替える必要がありましたが、今はICカードの相互利用サービスが展開されています。そのため、在住地域とは異なるICカードを、デザインが好きだという理由で選んでも使えることが多いです。

いかがだったでしょうか。普段、通勤時に何気なく使っているICカードですが、これを機に一度デザイン的な視点から眺めてみると、また新たな発見があるかもしれません。