日立システムズは3月28日、日立グループが取り組むAmazon Web Services(AWS)との連携強化を通じたクラウド事業強化の一環として、AWS連携ソリューションを大幅に拡充し、ハイブリッド環境におけるクラウドサービスを強化すると発表した。

今回拡充するソリューションは、ハイブリッド環境向け監視・連携サービスである「AppBridge 統合監視サービス」を活用し、AWSと同社のデータセンターや、クラウド、オンプレミス環境を効果的に組み合わせて提供するサービス。

今回、次の8つのソリューションを拡充し、4月から順次発売する。

「クラウドアセスメントサービス」
顧客システムのIT基盤状況をアセスメントし、クラウド利用のメリットを最大限発揮するため、オンプレミス、リソースオンデマンド、AWSなどのクラウド環境を組み合わせた適切なクラウド構成を提案する。

「クラウドマイグレーションサービス」
オンプレミスの物理環境や仮想化環境からリソースオンデマンドサービスやAWSなどのクラウド環境への移行にあたり、要件に合う適切なケースを選定し、クラウドマイグレーションを提供する。

「SuperStream-NX for AWS」
統合会計システム「SuperStream-NX」をクラウド基盤のAWS上に構築し、提供するサービス。最短1カ月から導入可能で、「AppBridge 分散処理基盤サービス」との組み合わせで外部システムとのデータ連携にも対応する。

「HeartCore on Cloud」
CMS(コンテンツ管理システム)である「HeartCore」をAWS上に構築し、提供するサービス。AWSのスケール制御により、インフラ環境を拡縮でき、会員数増大やキャンペーン実施などによる、ECサイトの拡大にも対応可能。

「DR対策クラウドバックアップサービス」
仮想環境に限らず、データの遠隔保管としてクラウド(Amazon Simple Storage Service : Amazon S3)を利用するバックアップサービス。使用した容量だけの課金となる。

「長期保管データ向けバックアップサービス」
Amazon Glacierを利用(1GB/月1円)し、主にほとんど利用・更新はしないが、法律などで保管義務があるデータなどを中心に保管するサービス。

「仮想マシンレプリケーションサービス」
Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)とCA ARCserve Replicationを利用し、仮想マシンをクラウドストレージ上の仮想マシンとレプリケーションさせ、障害直前までのデータの保護を行うサービス。また、バックアップサイトとして、複製先のサーバで運用を続ける事もできる。

「クラウド向けログ管理提供サービス」
ログ管理製品として、インフォサイエンス社 Logstorageを、クラウド上のサーバを対象に月額費用型で提供。クラウド監視サービスにより、ログ管理サーバの異常を検知し、ログ収集環境の信頼性を維持する。