シーメンスPLMは3月24日、造船業界向けのソリューション「Shipbuilding Catalyst」を発表した。

同ソリューションは、造船業界でのベストプラクティス・ガイド(効率的な作業のノウハウ)、テンプレート、カスタマイズしたソフトウェアなどをパッケージ化したもの。造船所などが製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトを短期導入できるようにすることを目的にしている。なお、同社は造船業界向けのソリューション展開について、「Industry Catalyst Series」の一部としてリリースすることを2013年9月に明らかにしている。

同ソリューションは、案件の引き合い、設計、建造、運航、保守、退役、解体などに対応など製品開発・保守などのプロセスに対応。具体的な事例として、プログラムと製品管理の統合と最適化、設計とエンジニアリング、船舶建造、サプライチェーン管理、船舶のサービスとサポートの5つの主要なプロセスの支援にフォーカスした同社の造船業界向けソリューションを補完できるとしている。

CIMdataのバイスプレジデントのJohn MacKrell氏は、「今回のソリューションは、造船業界全体の生産性向上、サイクルタイムの短縮、納入する船舶の総所有コストの削減を可能にするほか、造船所における次世代の高度な船舶の設計、建造、保守の方法を刷新する可能性がある」と述べている。