データ・アプリケーション(DAL)は、データハンドリングプラットフォーム「RACCOON(ラクーン)」を、3月26日より販売開始する。販売価格は、300万円(税別)で、開発用ライセンスは200万円(税別)。

RACCOONの画面

RACCOONは、手組み開発がほとんどだった異なるシステム間のデータ連携、データ移行、システムマイグレーションに必要なデータ変換やフォーマット変換、文字コード変換などのデータハンドリングを、ノンプログラミングで実現する。またRACCOONをシステム間連携の中核に組み込めば、ドラッグ&ドロップで直観的に操作できるマッピングツール「RACCOON Developer Studio」により、データの入出力フォーマットの定義や項目の対応付けを簡単に行うことができる。

DALでは、2013年5月にRACCOONを開発し、パートナー各社による試験導入での評価を基に機能改善などを行ってきた。試験導入では、特に複数ファイルからのデータ抽出やソートなど、事前処理に手間がかかる電子帳票システムや、EDIシステムと基幹システムとのデータ連携において不足していたデータ変換やデータ加工の開発効率を大幅に向上したとしている。

同社は、流通・小売業界では、POSデータやポイントカード情報など購買履歴から各種顧客データを分析し、売上向上・効率化に役立てる動きが活発化しているという。RACCOONは、各種データを収集しBIシステムに受け渡すデータハンドリングツール(簡易ETL)として利用することで、ビッグデータの活用を促進できる。

RACCOONの機能と特長は以下のとおり。

  1. 各種フォーマットの読み書き / 入出力が多対多(M:N)の変換に対応。
  2. レコードのソート / JOIN / グルーピング(分割 / 結合)などの特殊処理にも対応。
  3. データベースCSV、固定長/可変長、Excelの他、XMLなど多彩なフォーマット間の相互変換が可能。
  4. 漢字コードやEBCDICなど豊富な文字コードに対応し、最大16000文字の外字登録が可能。
  5. COBOLソースプログラム / COPY句やXMLスキーマをインポートし、入力/出力フォーマットの定義作成が可能。
  6. 変換定義を仕様書として出力でき、内部統制対策や容易なメンテナンスを実現。
  7. プロジェクト管理やレイアウトの共有、自動マッピングなど開発者を支援する機能を提供。