東陽テクニカは3月20日、米Teledyne LeCroyのMIPI M-PHYプロトコルアナライザ「Eclipse X34」を発表した。

M-PHYはタブレット、スマートフォン、ノートPCのような低消費電力が要求される製品を対象とした高速インタフェース規格で、M-PHYとそれを利用したM-PCIeの低消費電力技術は、エンジニアが次世代モバイル製品の開発において直面するパフォーマンスの問題の多くを解決するという。今後、モバイル市場のさらなる拡大に伴い、M-PHYベースのモバイル製品の出荷も増えていくことが見込まれており、そうした開発現場におけるトラブルシューティング、製品評価に向けたツールとして同製品は開発されたという。

具体的には、M-PCIe、Unipro、UFS、SSCIといった複数のM-PHYインタフェースをサポートしているほか、RRAP構成を拡張したPCI Expressをサポート。また、hibern8、Sleep、STALL、BurstなどのM-PHYステートおよびすべてのパワーモードの遷移を解析可能なほか、Gear 1~3、×1~4を自動認識し、SMA、マルチリードプローブ、ミッドバスプローブ、M.2インターポーザプローブへの対応などが図られている。このほか、トレースバッファとして、最大32GB(標準4GB)のメモリの搭載が可能なことに加え、USB 3.0、ギガビットEthernetでのPC接続も可能となっている。

なお、価格は368万1000円(税別)。7月末より販売開始する予定。

米Teledyne LeCroyのMIPI M-PHYプロトコルアナライザ「Eclipse X34」