XPRIZEは、非営利団体であるTEDの提供で、人が介在せずに魅力的な「TED Talk」を実現する人工知能(AI)の開発を行う賞金コンテスト「A.I. XPRIZE presented by TED」を開催することをTED2014 Conferenceにて明らかにした。

すでに両者は同コンテストのルールにおける意見を一般から受け付ける体制を整えており、そうした回答をコンテストの形式決定に役立てる用意があるとしている。

Webサイト状に掲載されている質問としては、「TED Talkの話題はどんな方法で選ぶべきか?」、「会話の長さはどのくらいが良いか?」、「コンテストはどんな方法で審査されるべきか?」、「AIは、ステージで実演できるように、歩行するか車輪で移動する物理的なロボットがよいか?」、「ロボットはボディのない声だけのものがよいか?」、「コンテストは、年1回開催して年間最優秀賞が授与される形式と、特定の基準を最初に達成したチームがTEDの優勝者となる一番乗り争奪形式のどちらが良いか?」などが記載されている。

なお、TED学芸員のChris Anderso氏は、今回の取り組みについて、「このコンテストは、生物学研究、探査、教育、医療など多くの分野や、我々がまだ想像すらしていない分野での開発の促進に役立てることができる」と説明しているほか、「我々は、人と機械が互いに協力する新しい方法を学ばなければならない時代へと向かおうとしています。私は、このコンテストがそのプロセスを加速することを願っています。数年以内に我々は、人工知能に何ができるかを知り、驚愕することになるでしょう。しかし我々は、彼らに何ができないかも学ばねばなりません。重要なアイデアを生み出し伝えるような大きな期待の持てる、人と機械のコラボレーションを何らかの形で発見することができるでしょう。これがどのような結果になるかは分かりませんが、どんなものが見つかるかワクワクしています」とコメントしている。