キヤノン、産業用カメラ市場に参入

キヤノンは3月19日、工場などで用いられる検査装置向けに独自のCMOSイメージセンサ技術を応用した静止画像入力カメラ「M15P-CL」を発売した。

同製品に搭載されているCMOSイメージセンサは、約1500万画素の白黒CMOSセンサで、広ダイナミックレンジで低ノイズを達成し、高コントラストでの検査を可能にしたもの。低コントラスト下での検査環境でも、白/黒の階調を高精細に映し出し、人の目では容易に確認できない微細なキズや異物などの欠陥を正確に検知することが可能だという。

また、撮影を行う際のキャプチャ画像の輝度ゲイン(感度)は、低ノイズのアナログゲイン(1～16倍)とデジタルゲイン(1～16倍)により、最大256倍まで向上させることが可能となっている。

さらに、画像の出力インタフェースとしては、産業用カメラとして普及している「Camera Link」を採用している。

なお、同社では、1000万画素を超える多画素の産業用カメラの市場は、高精細なスマートフォンやテレビなどの需要増加を受け、今後も成長が見込めるとしており、今後も、低ノイズ・多画素の高付加価値を持った製品を投入することで、産業用カメラ市場での成長を目指すとしている。