ソニーは3月19日、ハイレゾ音源に対応したマルチオーディオプレーヤーシステム「MAP-S1」と、スピーカーシステム「SS-HW1」を発表した。発売は4月19日。価格はオープンで、推定市場価格はMAP-S1が70,000円前後で、SS-HW1が60,000円前後。

ハイレゾ対応のマルチオーディオプレーヤーシステム「MAP-S1」とスピーカーシステム「SS-HW1」

USBやWi-Fiなどさまざまな方法でハイレゾ音源を再生できる「MAP-S1」

「MAP-S1」。カラーはブラックとシルバーの2色

MAP-S1は、USB DAC機能やWi-Fi機能などを装備し、さまざまなスタイルでハイレゾ音源再生が可能なCDチューナーアンプだ。PCMは192kHz/24bitまで、DSDは2.8MHzまでのネイティブ再生に対応している。

USBポートは、リアパネルにType Bを1基、フロントパネルにType Aを1基装備する。リアのType Bポートは、PCとの接続のほかに、オプションのUSB変換ケーブル「WMC-NWH10」を使用することで、ハイレゾ対応ウォークマンのダイレクト接続が可能だ。

同社のハイレゾオーディオ対応機器ではこれまで、ハイレゾ音源をUSB経由で再生する場合にType Bポートしか利用できなかったが、MAP-S1ではフロントパネルのType Aポートも、ハイレゾ音源の再生に対応した。この場合、楽曲の選択などの再生操作は、コントロールアプリの「SongPal」上から行うことになる。また、Type Bポートへの接続では、ウォークマンがホストとして動作するため充電が行えず、連続再生時間は3時間程度となっていたが、フロントパネルのType Aポートに接続した場合には、再生とウォークマンへの充電を同時に行うことが可能だ。ウォークマンだけでなく、USBメモリに保存されたハイレゾ音源の再生にも対応している。Type AポートにウォークマンやUSBメモリを接続した場合、音楽CD、AM/FMラジオからの録音も可能だ。

ネットワークは、有線とIEEE802.11b/gに対応。DLNAのクライアント、DMRとして動作させることが可能だ。AirPlayにも対応している。インターネットラジオは、radiko.jpとTuneInを利用できる。音楽配信サイトMusic Unlimitedも利用可能だ。また、Bluetoothでの接続も可能。SBCだけでなく、高音質なaptX/AACコーデックも利用できる。

アンプは、フルデジタルの「S-Master HX」を採用。実用最大出力は50W×2。圧縮音源や従来の音楽CDのサウンドを、ハイレゾ音源並みのクオリティに補間する「DSEE HX」も採用されている。

接続インタフェースはアナログライン入力×1、アナログライン出力×1、ヘッドホン出力×1を装備。本体サイズは約W251×D290×H115mmで、質量は5.6kg。

背面パネル

ウッドキャビネットを採用するハイレゾ対応スピーカー「SS-HW1」

「SS-HW1」

SS-HW1は、2013年10月に発売したハイレゾ対応スピーカー「SS-HA1」と同様に、φ130mmのMRC(発砲マイカ)振動板ウーファー×1、φ25mmのソフトドーム型ツイーター×1、φ19mmのソフトドーム型スーパーツイーター×2を使用する3Way・4スピーカーのブックシェルフ型スピーカーだ。スーパーツイーターのうち1本は天面に配置されており、上下方向への指向性を拡大している。

フロントだけでなく天面にもスーパーツイーターを配置

SS-HA1では、回折を避けるために独特なキャビネット形状を採用しており、キャビネットの素材には柔軟な造形が可能なアルミニウム素材が採用されていた。SS-HW1は、キャビネットの素材にMDFを採用。形状はスタンダードなものとなっている。剛性を高めるために、バッフル板には15mm厚のMDF板を使用。また、キャビネット内をウーファー部分とツイーター/スーパーツイーター部分に分離した「セパレーテッドチャンバー」方式を採用している。表面は突板にピアノ塗装仕上げだ。

インピーダンスは4Ωで再生周波数帯域は50Hz~50kHz。出力音圧レベルは83dB(2.83V、1m)で、最大入力は100Wとなっている。サイズは約W171×D273×H309mmで、質量は約5.1kg。