コニカミノルタは3月18日、2014年度より有機EL照明事業を本格的に展開すべく、山梨県のコニカミノルタ甲府サイト内に樹脂基板フレキシブル有機EL照明パネルの量産工場を建設することを発表した。

有機EL照明は、薄い、軽い、面光源などの特徴を有し、LED照明に続く次世代照明として注目されている。同社でもこれまで、独自のコア技術の活用先として有機EL照明の事業化に向けた研究開発を進めてきており、2014年3月4日には発光効率131lm/wを達成した白色有機EL照明の開発に成功していた。

また、併せて進めてきたマーケティングの結果、樹脂基板を用いることで、軽く、曲がる、割れにくい有機EL照明パネルの提供が可能となり、結果、一般照明や建築分野に加え、電気機器や自動車などへ新たな価値を提供できるという判断から、本格的な事業化を進めることを決定したとする。

新工場は2014年夏に竣工し、2014年秋より量産を開始する計画。生産性に優れるロール・ツー・ロール方式を導入し、白色および調色機能付の樹脂基板フレキシブル有機EL照明パネルの量産が行われる予定で、生産される白色パネルのサイズは150mm×60mm、厚みは0.35mm、重量は5g、一方の調色パネルは50mm×30mmで、厚みは0.29mm、重量は0.6g。生産能力は月産約100万枚が予定されているという。

コニカミノルタ甲府サイト