実物大のイングラム。

「機動警察パトレイバー」の実写化プロジェクト「THE NEXT GENERATION パトレイバー」に登場する、実物大のイングラムこと98式AVのデッキアップ(立ち上げ)を披露するイベントが、本日3月17日に東京・ららぽーと豊洲のシーサイドデッキにて行われた。

イベントには泉野明(いずみの・あきら)役を演じる真野恵里菜、後藤田継次(ごとうだ・けいじ)隊長役を演じる筧利夫、および総監督の押井守が登壇した。クランクアップ以降初めて特車二課の制服に身を包んだという真野は、「これを着ると泉野明が蘇ります」とにっこり。対して筧は「久しぶりに着たという感じが全然しない。もしかすると役を演じていなかったのでは……」と語り、笑いを誘う一幕も。

また押井はシリーズについて「12本作ったけれど、全て違う種類の映画になってしまった」と述懐。「シリーズ全体を通して観たときに、お客さんが『特車二課のような所で仕事をしてみたい』と思ってくれたなら成功だと思う」と語った。

続いて筧の「泉野! パトレイバー、デッキアップ!」という命令から真野が「はい! パトレイバー、出動します!」と応じると、ゆっくりと実物大のイングラムが立ち上がる。レイバーの中での撮影について真野は、「すごく緊張したけど、パトレイバーに出られるという実感が沸いた」と話した。また押井は機体について「倒れないか心配」とおどけながらも、「やっぱりパトレイバーは、湾岸に立っているのがいちばん絵になる」と、水辺に佇むイングラムを感慨深そうに眺める。

イベントの最後に真野は、「面白かったらブログやTwitterで拡散してほしい」とアピール。また筧は「第1章はまだ最初。これからずっと続いていく実写版パトレイバーを、一緒に楽しんでいきたい」と今後への意気込みを語った。さらに押井も今作について「想像以上に面白くなった」と太鼓判を押し、「悪口を言うためでもいいから観てほしい。『みんなで幸せになろうよ』というのが特車二課のテーマなので、最後にそうなれたらいいと思います」と述べた。

「THE NEXT GENERATION パトレイバー」は、2014年から2015年にかけ、全13話を7章に分けて劇場公開。第0話「栄光の特車二課」と第1話「三代目出動せよ」を収録したシリーズ第1章は、4月5日より新宿ピカデリーほかにて期間限定で上映される。3月8日には公開に先駆け、BSの映画専門チャンネル“スターチャンネル”にて第0話が最速放映される予定だ。