アドバンテストは3月13日、組み込みフラッシュメモリなどの試験向けに、テストシステム「V93000」用デバイス電源モジュール「DPS128HV」を発表した。

「V93000」に「DPS128HV」を用いることで、最大で1024サイトの同時測定を可能とし、最高99.9%の同時測定効率を実現する。これにより、小さい構成から多ピンの大きな構成への容易なシステム拡張が可能となり、被測定デバイスごとのコスト効率を最大化する。また、モジュールの高集積化を実現しており、「V93000 A-Class」や「V93000 C-Class」などのスロット構成で、多電源を利用した低コストなテストソリューションを提供する。そして、-6V~+15V(200mA電流時)の幅広い電圧レンジを有しており、電源電圧が比較的高い組み込みフラッシュメモリ、ワンタイムプログラマブルメモリ、ネガティブチャージポンプなど、広範囲のアプリケーションに最適なテストモジュールとなっている。

さらに、128台の独立した電源/電流(VI)リソースによる高い測定精度とともに、シーケンス制御を可能にしたことでスループットを向上させた。これにより、パターン同期テストが可能になり、高速での再現性と高精度測定を実現した。加えて、電流量を増加させるために、複数のチャネルを束ねて利用できる。この他、スルーレートの制御および電圧と電流のプロファイリングも可能。18ビットデジタイザと16ビット任意波形発生器によって、アナログインタフェースのテストにも対応している。

なお、同製品はすでに出荷体制が整い、販売を開始している。