自分が初めて就職したときの就職活動は?

卒業後何年たっても、既に転職していても、初めての就職活動のことは覚えているのではないでしょうか。卒業年次によって、"売り手市場"なのか"買い手市場"なのかが異なるので、「1年早く産まれていれば」、あるいは「1年遅く産まれていれば」と思った人も多いかもしれません。マイナビニュース会員500名の人の、初めての就職活動のときはどうだったのかきいてみました。

Q.自分が初めて就職したときの就職活動を表すと下記のうちどれですか?
1位 とても厳しかった 33.2%
2位 やや厳しかった 32.2%
3位 やや楽だった 21.8%
4位 楽だった 11.0%
5位 その他 1.8%

■とても厳しかった
・「失われた10年の最悪な時期で、企業が募集をほとんどしていなかった」(34歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「不景気で採用が減っていたことに加え、就職活動中に東日本大震災が起き、急遽採用活動中止の企業も多かった…企業の採用活動のスケジュールも大幅変更された」(25歳女性/医療・福祉/専門職)
・「100社近くエントリーして内定が取れたのはわずか2社」(33歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
・「内定なしで卒業したから」(33歳女性/小売店/クリエイティブ職)
・「企業がすべて上から目線で話してきた記憶がある」(41歳男性/商社・卸/営業職)

■やや厳しかった
・「当時は厳しい! と思っていたが、リーマンショック前だったことを考えるとまだマシだったように思う」(27歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「ロクに自己分析しないまま有名企業をエントリーしていた就活初期~中期は厳しかった…後半自己分析して身の丈にあったところを受け始めてかなり楽になったから」(24歳女性/医療・福祉/事務系専門職)
・「全然決まらず、鬱になりかけた」(28歳女性/団体・公益法人・官公庁/その他)
・「私自身、せっかく国立四大を出たにも関わらずいわゆる"就職合同セミナー"等には一切足を踏み入れなかった…出版系で仕事をしたいと思い、タウンページで地元の出版会社に片っ端から応募の封書を送り、全滅…ちょうどその時大学の研究室の先輩から、『翻訳の仕事したいんだよね?』ということで先輩の友達が勤めている会社を紹介してもらい、応募→無事入社…地元零細企業でしたが、応募者は結構いたので、総じて"やや厳しかった"」(40歳女性/金融・証券/営業職)

■やや楽だった
・「早い段階で内定をもらえたので、ほとんどプレッシャーなく就活をすることができたから」(31歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「他にいきたい業種は全部落ちたけど、今の会社は一発だったから」(31歳男性/情報・IT/販売職・サービス系)
・「成績によほど問題が無い限り、希望の就職先に比較的簡単に就職出来たように思う」(52歳男性/電機/事務系専門職)
・「やってる当時は厳しいと思っていたが、最近の就職活動を見ていると、自分のときより大変そうだから」(34歳男性/情報・IT/技術職)

■楽だった
・「教授推薦の会社に入ることができたから」(32歳男性/医薬品・化粧品/技術職)
・「会社側から接触してきたから」(52歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「かなりレベルを落としたので面接行く前から内定してたくらい…身の丈に合った就職をすれば氷河期なんてない」(45歳男性/電力・ガス・石油/技術職)
・「1社目ですぐに内定がとれた…今思えばもっと多くの企業に挑戦すればよかったと思う」(33歳男性/情報・IT/経営・コンサルタント系)

■その他
・「伝統芸能弟子入り…伝手(つて)での特殊な方面なので、就職活動とは無縁でした」(42歳男性/物品賃貸/販売職・サービス系)
・「資格取得までが大変であとは楽…試験が受かるまでは大変だったが、自分が合格した時は合格者は就職の際は売り手市場だったから」(34歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「していない…学生時代にやりたかった職業のアルバイトをしていたので、就職活動よりバイトを一生懸命していた」(38歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「楽だった…戦争の頃に比べたら、現代日本の問題なんかは全部楽だろう」(36歳男性/印刷・紙パルプ/クリエィティブ職)

■総評

年代とわず、「とても厳しかった」「やや厳しかった」と答えた人が約6割を超えました。多くの人が厳しかったと感じていたようです。とはいえ、当時は厳しいと思っても、リーマンショック以降、就職氷河期を生き抜いてきた人たちと比べれば、まだよかったと感じる人も少なくありません。

一般的に、企業の採用人数などは景気に左右されるだけに、不景気のときの就職活動は誰が見ても大変そうでした。しかし、"アベノミクス"で景気が上向くのではないかと多くの人が感じ、実際、ベースアップを実施する企業が増えている現在、今後の就職活動は以前ほど厳しいものにはならないような気がします。

「初心忘れるべからず」です。もし、今仕事がマンネリ気味だと思っても、苦労して就職活動をして会社に入れたときの嬉しかったという気持ちを思い出せば、新鮮な気持ちで取り組むことができるかもしれませんね。

調査時期: 2013年2月19日~2月22日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性242名 女性258名 合計500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート