米Appleは10日(現地時間)、「iOS 7.1」の提供を開始した。車載統合システム「CarPlay」に対応したほか、音声アシスタント機能「Siri」やカメラのHDR撮影機能、カレンダーやアクセシビリティなどに多くの改善を加えている。

iOS 7.1の解説ページ画面

CarPlayは、対応する自動車にiPhoneをLightningケーブルで接続して利用する車載統合システム。ユーザーはSiriを通じてiPhoneなどに、カーナビゲーション機能や電話、音楽の再生などを指示できる。フェラーリやホンダ、現代、メルセデス、ボルボが2014年中に対応車を投入する予定だ。

Siriでは、ホームボタンの押し離しによって、ユーザーの声を聞き取るタイミングを決められるようになった。また、日本語など4つの言語において、Siriの音声が男女とも自然なトーンのものに改良された。

カメラ機能では、iPhone 5sに限るが、撮影シーンに応じて自動的にHDR撮影を有効にする「HDR自動」設定が加えられた。

カレンダーでは、月間表示画面で登録したイベントを確認できるようになったほか、多くの国で祝祭日が自動的に表示するようになった。

アクセシビリティでは、「文字を太くする」オプションがキーボードや計算機、アイコングリフにも適用されたほか、「視差効果を減らす」オプションが天気やメッセージ、マルチタスク実行時のUIアニメーションでも有効になった。「ボタンの形を表示する」「アプリの表示色を濃くする」「ホワイトポイントを下げる」といったオプションも加えられている。

左から各イメージ、Siriの改善、HDR自動設定、カレンダーの改善、アクセシビリティの改善 (クリックで拡大とスライドショー)

ダウンロード容量は214MB

そのほかの改善点は下記の通り。

  • iCloudキーチェーンを利用できる国を追加
  • FaceTime通話にほかのデバイスで応答した場合、通知を自動的に消去
  • ホーム画面がクラッシュする問題を修正
  • Touch IDの指紋認証機能を向上 (iPhone 5sにおいて)
  • iPhone 4におけるパフォーマンスを向上
  • メールの未読数が10,000件を超えても、正しく件数を表示
  • ユーザーインタフェースを向上
  • iTunes Radioにおいて複数の改善