米コーニングは現地6日、スマートフォンやタブレットなどに使われる特殊ガラス「Corning Gorilla Glass」の生産を、日本の静岡工場から韓国の牙山(Asan)工場に移管すると発表した。2015年6月までに移管を完了させ、静岡工場の東側を閉鎖する予定。

同社昨年10月、サムスンディスプレイとの戦略的契約締結を発表し、サムスンコーニングプレシジョンマテリアル(現コーニングプレシジョンマテリアル)を取得。契約発表時に発表していた戦略的、財務的メリットのひとつが、生産コストが低く、フル活用されていなかったコーニングプレシジョンマテリアル牙山工場を使い、液晶ディスプレイ用ガラス、保護カバーガラスを生産することとしていた。同メリットを追求するために同社は、Gorilla Glassの生産を移管する。

同社は、コーニングプレシジョンマテリアルの取得により、年間シナジーは2015年に約1億ドル、将来はさらに増加する可能性があるとしてきたが、今回の生産移管はこの見解を強化するものだとしている。

また、生産移管に伴い、日本において希望退職の募集を行い、派遣社員の行っていた業務への正社員の配置や異動のオプションを提供する。