デルは3月6日、デルが独自に開発したOS「Dell Networking OS 6」新たに搭載したキャンパス向けネットワークスイッチ「Dell Networking Nシリーズ」を発表した。

「Dell Networking Nシリーズ」では、1GbEのL2スイッチ「N2000シリーズ」、1GbEのL3スイッチ「N3000シリーズ」、10GbEのL3スイッチ「N4000シリーズ」をリリース。なお、「Dell Networking Nシリーズ」は、従来のPowerConnectシリーズのキャンパス向け製品をリニューアルしたものだ。

「Dell Networking N シリーズ」は、同一のソフトウェア、コマンド、ユーザインタフェース搭載することで、導入から運用のプロセスが容易になることに加え、ネットワーク管理者による習得時間の短縮を実現する。USB自動設定に対応しているため、ネットワーク管理者はUSBキーを挿入するだけで、ミラーリングされた構成を多数のデバイスに導入が可能で、RPVST+やCDPのようなCisco独自のプロトコルともシームレスに統合可能であり、相互接続性を確保しているという。また、Energy Efficient Ethernet(EEE)と低電力PHYにより、無効なポートやアイドル中のリンクへの電力を削減するほか、 Fresh Airに準拠し、動作温度は45度までとなっている。

「Dell Networking Nシリーズ」の概要

米DELL Dell Networking プロダクトマーケティング ディレクター ジョナサン・セクラー氏

米DELL Dell Networking プロダクトマーケティング ディレクター ジョナサン・セクラー氏は「デルのネットワークは、PCと同じようにできるだけ簡単にほしいものを買えるようにすることがデルの役割だ。ASICやチップは汎用的なものを搭載しており、OSやConfigで差をつけている」と述べた。

「Dell Networking OS 6」は、LinuxベースのOSで、ポリシーベースフォワーディング(PBF)、OpenFlow 1.0(年内に1.3に対応予定)、マルチシャーシリンクアグリゲーション(MLAG)、マルチ認証などを新たにサポートした。

「Dell Networking OS 6」

ジョナサン・セクラー氏は、LinuxベースのOSを採用した理由として、信頼性の確保とAPIの利用を挙げた。

Dell Networking N2000は、1GbEのL2スイッチのシリーズで、最大220Gbpsスイッチファブリックを発揮し、最大48portのラインレート1Gポート、SFP+ポートx2、スタッキングポート×2、内蔵100W PSU×1を搭載し、12台のユニットによるスタックでは最大600ポートの1Gをサポートする。

Dell Networking N2000

Dell Networking N2000の概要

「Dell Networking N3000」は、1GbEのL3スイッチで、最大260Gbpsスイッチファブリックを発揮し、最大48portのラインレート1Gポート、SFP+ポートx2、GbEコンボメディアポート×2、ホットスワップ拡張モジュールベイを搭載し、12台のユニットによるスタックでは最大624portsの1Gをサポートする。

Dell Networking N3000

Dell Networking N3000の概要

Dell Networking N4000は、10GbEのL3スイッチシリーズで、最大1.2Tbpsスイッチファブリックを発揮し、最大64ラインレート 10GbEポート、ホットスワップ対応拡張モジュールベイ×1、冗長460W PSU×2を持ち、12台のスタック時は320Gbpsでのポートスタッキングとともに最大672の10Gポートをサポートする。

Dell Networking N4000

Dell Networking N4000の概要