日本生活協同組合連合会は2月5日~7日にかけて、20歳~59歳の女性1,000名を対象に「宅配サービスに関する消費者実態調査2014」を実施した。

宅配サービスを利用したきっかけ

若年層は妊娠・出産をきっかけに

同調査は、配サービスの利用経験があり、子供と同居している女性を対象に行われた。今回は、指定した場所(自宅や職場など)へ食材・生活用品などを配達するサービス(食材配達サービス、ネットスーパー、生協の宅配など)に関して調査を行っている(出前・デリバリー、通販サイトからの名産品・スイーツなどの取り寄せは除く)。

宅配サービスを利用したきっかけを聞いたところ、最多は「チラシ・パンフレット」(31.1%)だった。2位は「妊娠・出産」(20.2%)、3位は「近所からのクチコミ」(16.6%)。年代別にみると、若い年代では「妊娠・出産」のきっかけが高く、年代が上がると「近所からのクチコミ」が多くなっている。

冷凍食品は7割が購入

購入商品を聞いたところ、「冷凍食品」(68.7%)や「加工食品(瓶詰、缶詰、調味料、即席麺、レトルト食品など)」(50.9%)などの食品は過半数が毎月購入している。また、「肉類」(45.9%)、「野菜・キノコ類」(43.8%)、「魚介・海藻類」(42.8%)といった食材類も多く、毎日の生活に必要な食品・食材が、宅配サービスの定番商品のようだ。

メリットは「買い物に行く時間・手間が省ける」

宅配サービスのメリットについて聞くと、「買い物に行く時間・手間を省ける」(65.8%)、「玄関先まで運んでくれる」(64.1%)、「自宅でじっくり品定めができる」(60.3%)が上位を占めた。そのほか、「不在時でも受け取れる」(40.9%)、「ネットやスマホアプリで注文できる」(36.7%)など、利便性を高めるサービスにも支持が集まっている。

宅配サービスのメリット

宅配サービスがあって良かったと感じたのはどのようなシーンか聞いたところ、「子供が小さい時」が60.2%で最も高く、次いで「出産後」(43.3%)、「体調不良時」(38.8%)、「悪天候時」(37.8%)、「妊娠中」(35.0%)、「仕事が忙しい時」(34.4%)と続いた。

増税後は宅配サービスの購入も減少!?

4月に迫った消費税増税について尋ねたところ、「増税後は財布の紐が固くなる」と92.3%が回答した。増税後、宅配サービスでの購入頻度が減少傾向になりそうなものを聞いたところ、最多回答は「デザート・スイーツ・菓子」(25.3%)、次いで「衣類」(22.3%)となった。

宅配サービス事業者に今後期待することは何か聞いたところ、最も支持を集めたのは「安全・安心な食品が届くサービス」(75.2%)だった。その他、「節約ができるサービス」(41.9%)、「大震災などの災害時に地域で助け合えるサービス」(40.1%)、「育児支援」(35.9%)、「高齢者支援」(29.8%)も上位に挙がっている。

宅配サービス事業者に今後期待すること