JR東日本はこのほど、横浜駅西口駅ビル(仮称)の建設計画を発表した。交通結節点としての機能に加え、商業施設や地域の交流拠点、防災センター・地域総合防災拠点を置くなど、幅広い機能を持つ駅ビルを整備するとしている。

「横浜駅西口駅ビル(仮称)」駅前棟西口駅前広場側外観イメージ

駅前棟アトリウムイメージ

横浜駅西口駅ビル(仮称)は、西口駅前広場に隣接する「駅前棟」と、その北東に位置し、歩行者通路で結ばれる「鶴屋町棟」の2棟で構成。駅前棟は地下3階、地上26階建てで、延床面積約9万4,000平方メートル。地下2階から地上10階が商業施設となり、地上12~26階は業務施設となる。鶴屋町棟は地上9階建てで、延床面積約2万4,000平方メートル。駐車場として使用するほか、保育所などが入居する予定。

駅前棟には、地域コミュニティの交流の場としての利用を想定した4層吹抜けのアトリウムを整備。さまざまな情報提供を行う情報発信機能も持たせるという。線路側には、鉄道を借景に取り込んだ眺望が楽しめる回遊デッキや、緑地空間として活用できる屋上広場を設ける。

防災にも配慮し、地震や津波などの大規模災害時に、駅周辺での滞留者や帰宅困難者などが滞留・避難できるスペースを確保。滞留者約1万人、帰宅困難者約3,000人の受入れが可能だという。駅前2階には防災センターを設置するほか、横浜駅周辺エリアの地域総合防災拠点を3階に整備。災害時に行政や周辺の事業者らが集まり、災害対策会議などを開くことができるようになるとのこと。

横浜駅西口駅ビル(仮称)は2020年開業予定。着工時期については未定とされている。