IDC Japanは5日、2013年通年の国内携帯電話およびスマートフォンの出荷台数を発表した。従来型携帯電話とスマートフォンを合わせた国内携帯電話出荷台数はアップルが2年連続でトップとなった。

2013年の国内携帯電話出荷台数は、前年比1.9%減の3963万台だった。ベンダー別ではAppleが35.2%を占めて2年連続で首位に。シャープが14.4%で第2位に、ソニーが12.1%で3位となった。

2013年 国内携帯電話出荷台数ベンダー別 シェア

2013年のスマートフォン出荷台数は、前年比6.4%増の3,031万台だった。国内携帯電話全体に対するスマートフォンの出荷比率は前年の70.5%から76.5%に上昇した。ベンダー別シェアでは、アップルが46%でトップに、2位はソニーで15.9%、3位がシャープで12.1%だった。

2013年 国内スマートフォン出荷台数ベンダー別 シェア

なお、同調査結果は、同時に発表された2013年第4四半期を踏まえたもの。同期間における国内携帯電話出荷台数は、前年同期比11.6%増の1,265万台となり、4四半期ぶりに1,000万台を超した。NTTドコモがiPhoneの販売を開始したことで、出荷台数が拡大した。同期間におけるベンダー別出荷台数シェアはアップルが40.9%とトップとなり、5四半期連続で首位となった。

2013年第4四半期 国内携帯電話出荷台数ベンダー別 シェア

また、同期間におけるスマートフォン出荷台数は、前年同期比14.4%増の1010万台となり、2四半期ぶりにプラス成長を記録した。ベンダー別シェアはアップルが51.3%で首位となり、シャープ、富士通の順でアップルに続いた。

2013年第4四半期 国内スマートフォン出荷台数ベンダー別シェア

2014年の第1四半期の見通しについて、IDC Japanの木村融人氏は、Androidスマートフォンの販売が苦戦しており、それが在庫問題に発展、携帯電話市場全体が前年同期比でマイナス成長に転ずる恐れがあるとみている。