米Gartnerは3月3日(英国時間)、2013年の世界タブレット市場の報告書を発表した。Androidタブレットが前年比127%増と大きく成長し、Apple「iPad」から初めて王座を奪った。

タブレット市場は2013年、1億9540万台の出荷となった。これは前年(2012年)から68%の増加となる。OS別のシェアは、これまで市場を牽引してきたiOSが36%、Androidが61.9%となり、通年ベースではAndroidが初めてiOSをおさえて首位にたった。出荷台数はAndroidが1億2096万台、iOSが7040万台だった。2012年のシェアはiOSが45.8%、iOSは52.8%だった。

第3位のMicrosoftは、2012年から出荷台数を3倍以上増やしたものの、シェアは2.1%と上位に大きく水をあけられた状態が続いている。

ベンダー別シェアはAppleが36%で首位を堅守、次いでSamsungの19.4%、ASUSの5.6%、Amazonの4.8%、Lenovoの3.3%と続いている。

Appleは2012年の52.8%からダウン。これに対してSamsungは7.4%からシェア値を3倍以上増やした。Samsungは「Galaxy」ポートフォリオの改善が奏功して336%増で成長した。これはベンダーの中で最も高い成長率という。4位Amazonは6.6%から1.8ポイントのダウンとなる。5位のLenovoは、AndroidとWindowsの両方を持ち、198%増で成長した。シェアは前年1.9%に過ぎなかったが2013年は3.3%となった。

Androidの躍進は、SamsungやAmazonをはじめ、さまざまなベンダーから一般消費者に訴求できる端末が揃ったことがある。一方で、「Androidタブレット市場はコモディティ化している」とGartnerのリサーチディレクター、Roberta Cozza氏は警告しており、2014年はベンダー各社が単なるハードウェアだけではなくユーザー体験などにフォーカスする重要な年になると予想している。