Genode is a novel operating-system architecture that enables dynamic workload while retaining security and robustness

Genode Labsは2月28日(ドイツ時間)、Genode OS Frameworkの最新版となる「Genode OS System Framework 14.02」を公開した。NOVAアーキテクチャの上でVirtualBoxが動作するようになったほか、NetBSDのRumpカーネルの機能を活用してNetBSDのファイルシステムへ対応した点が注目される。後者に関しては、NetBSDのファイルシステムがGenodeのコンポーネントとして動作するとされている。

Genodeはマイクロカーネルベースのオペレーティングシステム。ソースコードの大半はGPLv2のもとで提供されている。既存のほかのオペレーティングシステムと比較してソースコードが少なく見通しがよいという特徴があり、セキュリティや堅牢性を犠牲にすることなくワークロードを動的に制御することができるとされている。

研究色が強いオペレーティングシステムだが、今後の開発計画から仮想化機能への対応、マルチプロセッサのサポート、ブロックレベルでのキャッシュ化や暗号化、リソース制御機能の開発など、リソース制御用のハイパーバイザとして実用的に活用できそうな項目が挙げられており注目される。