俳優の吉岡秀隆と三浦友和がWOWOWの連続ドラマW『トクソウ』(5月11日スタート 毎週日曜22:00~ 全5話)に出演することが3日、明らかになった。

吉岡秀隆(左)と三浦友和

同ドラマは、番組コメンテーターで元検事の郷原信郎が由良秀之名義で出版した『司法記者』が原作の司法ミステリー。日本最強といわれている「特捜掲載」をテーマに、検察組織の論理、検事の葛藤、検察とメディアの関係など、検察庁内部の知られざる実態が描かれる。監督はドラマ『鈴木先生』などを手がけた河合勇人と滝本憲吾。

主演となる吉岡秀隆は、独自の捜査と信念の下、正義を貫いていく特捜検事・織田俊哉を演じ、三浦友和はその上司で特捜部副部長・鬼塚剛を演じる。吉岡と三浦は2012年公開の映画『ALWAYS 三丁目の夕日'64』以来の共演となる。被疑者に寄り添いながら真実を追求する穏健派である織田と真実というシナリオを描いたうえで、その自白を被疑者からとる強硬派である鬼塚が、捜査手法をめぐって対立していく。

吉岡は「社会派サスペンスでありながら、人間ドラマとしても引き込まれていくストーリーで、しっかり演じなければと、気持ちが引き締まりました。特捜部が、捜査権と起訴権の両方を持つ、世界でも珍しい強大な組織であることも今回初めて知りました。『正義』ということが如何に複雑で難しいかを考えさせられます」と話し、三浦も「国会議員、ゼネコン、地検特捜部それぞれの、権力に酔っている人間達の暗部を描くものですが、最後には本来の日本人の正義と真実の姿が見えてきます」と語っている。

千葉地検から特捜検察に異動となった検事・織田俊哉(吉岡秀隆)は、着任早々、特捜部副部長・鬼塚剛(三浦友和)が指揮する"直告班"への配属を言い渡される。特捜部の精鋭部隊とされる鬼塚班は、ダム建設を担った大手ゼネコン・大日本建設と県知事の贈収賄事件に着手していた。織田は軍隊のような組織である特捜部の威圧感に戸惑いながらも捜査を進めていく。一方、毎朝新聞の司法記者・桜井智子(真飛聖)もまた贈収賄事件の真相を追っていた。男社会である司法記者クラブの中でスクープを勝ち取るため、智子は検察上層部に接触していく。大日本建設の一斉捜査で贈賄を示唆するメモを発見した鬼塚は、決定的な証拠がないまま裏金授受のシナリオを作り出していた。裏金の授受は本当に行われたのか、鬼塚の捜査に疑問を抱く織田は独自の捜査に乗り出す。そして、ついにある下請け業者に辿り着く。