マウスコンピューターは2月27日、同社の法人専用パソコンブランド「MousePro(マウスプロ)」として、パソコン教室やネットカフェ、コールセンターなどの特定業務用端末向けに、組込向けOS「Windows Embedded 8.1 Industry Pro」の取り扱いを開始したと発表した。

従来、正規のWindows OSが搭載されたPCを、不特定多数のユーザに使用させる場合、法人向けのWindows 8.1 Proエディションかつレンタルライツ(追加ライセンス)を組み合わせる必要があり、手続きや管理が煩雑であった。Windows Embedded 8.1 Industry Proは、そうした不特定多数の利用をあらかじめ想定して作られた組込機器向けOSであり、ライセンス管理の複雑さなどを省略することが可能なほか、セットアップ状態に復帰させる場合、PCの再起動時に変更点をリカバリする専用アプリなどを用いる必要があったが、同OSではそうした再起動リカバリ機能や、USBやキーボードなどの利用制限機能などを標準で搭載しているため、ユーザーの用途ごとに最適なシステムを構築することが可能だ。

また同社では、同OSの取り扱いに合わせ、プリインストール製品として、「Intel Core i3-3227Uプロセッサ(1.90GHz)」、4GBメモリ、320GB HDDを標準搭載しつつ、液晶ディスプレイの背面へVESAマウント設置可能な、本体重量約600gを実現した超小型PC「MousePro M-EMBDシリーズ」を7万9800円(送料別)で発売する。このPCには、標準で1年間の無償ピックアップ保証および24時間365日電話サポートも付属しているという。

組込向けOS「Windows Embedded 8.1 Industry Pro」を搭載した「MousePro M-EMBDシリーズ」(左)。右は液晶モニタにマウントしたイメージ