『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』メインビジュアル

6月21日に公開が予定されているCGアニメーション映画『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』にて、青銅聖闘士(ブロンズセイント)を演じる5人のキャストが27日、明らかになった。

本作は、1985年から1990年にかけて漫画誌『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載された車田正美氏原作の『聖闘士星矢』をCGアニメーション化した作品で、原作・TVアニメともに非常に人気の高い「聖域十二宮編」を描いていく。「車田正美・熱血画道40周年記念映画」として車田氏自らがタイトルを命名し、監督は『TIGER&BUNNY』シリーズなどで知られるさとうけいいち氏、脚本は鈴木智尋氏が担当。一新されたキャラクターや聖衣(クロス)のデザインも大きな話題となっている。

今回発表された青銅聖闘士5人のキャストは、ペガサス星矢役に石川界人、ドラゴン紫龍役に赤羽根健治、キグナス氷河役に小野賢章、アンドロメダ瞬役に岡本信彦、フェニックス一輝役に野島健児と、次世代を担う若手の精鋭声優たちがオーディションによって選出された。この5人を青銅聖闘士に迎え、21世紀の本物の『聖闘士星矢』が描かれるという。

左からペガサス星矢役の石川界人、ドラゴン紫龍役の赤羽根健治、キグナス氷河役の小野賢章、アンドロメダ瞬役の岡本信彦、フェニックス一輝役の野島健児

ペガサス星矢を演じる石川は、2013年には『翠星のガルガンティア』の主人公・レド役、2014年放送の『ハイキュー!』でも影山飛雄役を務めるなど、今注目の若手声優の一人。2012年に声優デビューを果たしてから2年という異例の歳月で、この世界的人気作品の主役の座を射止めたことになる。弱冠20歳の石川は「いざ星矢役を実感したときはうれしくて全身の血が滾るような感覚でした。『聖闘士星矢』という作品は僕が生まれる前からあった作品で、歴史ある作品なので、星矢の持っている自分の信念を貫き通す芯の強さや素直さ、まっすぐさを出していきたいです」と意気込みを語っている。

ドラゴン紫龍役に抜てきされた赤羽根は、これまでに『メガネブ!』の相馬鏡役をはじめ多数のレギュラー作品に出演。「正直、うれしいという気持ちよりも、恐れ多くて不安な気持ちの方が大きかったです」と吐露しつつも「でも、演じさせていただくからには、自分にしかできない紫龍を演じたいです」と力を込めた。キグナス氷河役を務める小野は、『黒子のバスケ』の黒子テツヤ、ハリーポッターの吹き替えでも知られ、活躍の場を広げているが「まさか自分がキグナス氷河を演じさせていただけるとは思っていなかったので、最初は信じられませんでした」と驚きを隠せない様子。しかし、紫龍役の赤羽根と同様「プレッシャーは、やはり感じましたが、それよりも聖闘士星矢に参加できるワクワクの方が勝っています。氷河は一見クールですが、中身は星矢やほかの青銅に負けない熱さを持っているので、熱く演じていきたいです」と話している。

そして、『青の祓魔師』の奥村燐や『バクマン。』の新妻エイジ役などメインのキャラクターを多くこなしてきた岡本がアンドロメダ瞬役に。岡本は「とにかく尻込みせず楽しんでやろうと思いました。オーディションの時に映像を見て、凄まじいクオリティに驚き、これは必ず見た人の記憶に残る作品だと直感的に思ったので関われて本当によかったなと思いました」と出演を喜びながらも、新たに蘇る『聖闘士星矢』に太鼓判を押している。瞬の兄・フェニックス一輝役に選出された野島は、『PSYCHO-PASS』の宜野座伸元役などクールな青年も演じており「『聖闘士星矢』という大作に参加させていただけるなんて驚きです。新たなメンバーで新しい世界観が生まれるよう、心して臨みます」と、強い決意を述べている。

本作で描かれる「聖域十二宮編」は、主人公である青銅聖闘士・星矢が、命を狙われた女神・アテナを守るため、聖闘士の本拠地である「聖域」(サンクチュアリ)に乗り込み、黄道十二星座に対応する、12人の黄金聖闘士(ゴールドセイント)と壮絶な死闘を繰り広げる物語。シリーズ全編を通して最もファンが多いエピソードであり、いまだに絶大な人気を誇っている。

(C)2014 車田正美/「聖闘士星矢」製作委員会