LINEは26日、同社が運営する無料通話・無料メールスマートフォンアプリ「LINE」で使えるスタンプをクリエイターが制作・販売を行うことができるオープンプラットフォーム「LINE Creators Market」に関して、利用方法などのガイドラインをまとめたWebサイトをオープンした。

スタンプの販売にはLINEアカウントが必須

まず、「LINE Creators Market」でスタンプの販売を行うには、LINEアカウントの作成が必須となる。そのため、これまでLINEを使ってこなかったクリエイターも、販売に際しては手持ちのスマートフォンなどにアプリをダウンロードし、アカウントを作成する必要がある。また、「LINE Creators Market」における登録は別途行う形となる。

スタンプは40個1パックで100円、クリエイターの利益は50%

登録後、スタンプの販売に際して用意すべき図案は複数ある。販売するスタンプは40個1組となるため、図案のバリエーションは40種類必要だ。図案の内容として、「日常会話、コミュニケーションで使いやすいもの」、あるいは「表情、メッセージ、イラストが分かりやすくシンプルなもの」が推奨されている。サイズは最大370pixel×320pixel、トリミングされた画像とコンテンツの間にはある程度の余白が必要ということで、上下左右の余白のバランスを考慮することも求められている。

そのほか、販売画面で表示される「メイン画像」1種類(240pixel×240pixel)、トークルームタブ(LINEでの会話中にスタンプを選択するためのタブ)で使用する画像1種類(96pixel×74pixel)も必須なので、クリエイターは合計42個の画像のアップロードを行うことになる。すべての画像について、PNG形式での提出が指定されている。こうした図案の用意に加え、タイトル(40文字以内)や商品説明文(160文字以内)、クリエイター名(50文字以内)、コピーライト情報(英数字のみ50文字以内)といったテキスト情報を登録し、審査への準備は完了となる。審査を通過したスタンプは1セット100円で販売され、売り上げの50%が登録口座に振り込まれる。

二次創作はNG、盗作防止の対応も想定

現状、Webサイト上で公開されているガイドライン内では、公序良俗に反する物や宣伝目的の物、あるいは「LINE以外のインターネットサービス、メッセンジャーアプリ、またはそれに類するサービスの名前に言及しているもの、またはそれに関するキャラクター」などといったNG項目は示されているが、こうした内容以外のキャラクターの著作権についてはどういった扱いになるのだろうか。

LINE広報担当に問い合わせたところ、有名コンテンツなどの二次創作スタンプについては受け付けず、審査で掲載不可とするとの回答を得た。加えて、スタンプの盗作に関しての対策も想定しており、こういった問題を解決するために同社サイドでの審査を行っていくとコメントした。なお、現在公開されているガイドラインは大まかなもので、サービス開始(4月以降)前には詳細な規約を公開するとのことだ。