vim's rebirth for the 21st century

特に日本で人気の高いエディタのひとつに「Vim」がある。20年以上に渡って開発され続けている高機能エディタで特に開発者に好まれる傾向がある。このVimをより現代的なコードへ書き換えていこうという新しいプロジェクト「Neovim」が発足した。「Neovim: vim's rebirth for the 21st century」などにプロジェクトの目的などの詳細情報がまとまっている。Vimよりもプラグインエコシステムなどの開発が加速する可能性があり、今後注目しておきたいプロジェクトといえる。

「Neovim」では現在のVimは20年以上にわたる開発を経てコードの合算行数が30万行を超え、さらに理解できる人が少ないC89のコードが入っており理解が難しい面があると指摘。また、Vimの開発者であるBram Moolenaar氏にパッチマージの負担が集中しており、反映されるまで時間がかかってしまっていると説明している。

「Neovim」ではVimのソースコードのリファクタリングを進めてメンテナンスがもっと簡単にできるようにすること、複数人で開発できる体制や仕組みにすること、モダンなUIが実装できる仕組みにすること、プラグイン開発をより加速させることなどを目指すとしている。

具体的にはこれまで複数のプラットフォームで動作させるために分散していた設定やコードを整理して削除し、代わりにcmakeやlibuvといったマルチプラットフォーム対応が容易な機能を導入するほか、プラグインエコシステムを加速させることにつながる新しいプラグインアーキテクチャの導入、GUI部分をコードを分離してプラグインのように別ものとして開発できる仕組みの実現、開発のベースにGitHubを使用、などを挙げている。