ハウスオブアートは、各地の写真館などの店舗やイベント会場で3Dプリントフィギュアを提供する"3D写真館"の開業を可能にするソリューション「フォトフィグスタジオキット」をリリースした。同ソリューションに必要となる、3Dデータ作成用の全身撮影システムの価格は49万8,000円。

左から、被写体の撮影、3Dデータ、3Dフィギュア

「フォトフィグスタジオキット」は、3Dプリンタを使って出力する3Dプリントフィギュアを、店舗やイベント会場にて提供可能にする開業ソリューション。同社が写真から3Dデータを作成するサービス「FOTOFIG」で培った3Dモデリング技術と、マルチカメラ3D撮影システムの開発により、低価格かつ簡易なオペレーションを実現したという。同社では、このソリューションの導入先として、各地の写真館やショッピングモール、結婚式場、ホテル、イベント会場、アミューズメント施設などを想定している。

また、同ソリューションでは複数台の高画質デジタル一眼レフカメラとプログラミング処理可能な同時レリーズソフトウェア、そして独自のターンテーブルからなる3D撮影システムを構築しており、カメラでの撮影は約40~50ショットに及ぶ。このため、被写体となる人物が10~15分ほど静止する必要がある一般的なハンディータイプの3Dスキャナを用いた読み取り作業と比較して、素早く撮影を行うことができる(同サービスでの撮影時の静止時間は25~30秒)。このシステムは3メートル四方のスペースがあれば設置可能。

加えて、撮影した写真の3Dデータ化は同社が請け負うため、導入先は3Dデータに関する知識を持たずとも、3Dプリントフィギュア提供サービスを導入できる。なお、3Dデータ化やフィギュアの3Dプリントはソリューションの導入費とは別料金となり、都度注文する形となる。3Dデータ化は1体あたり1万5,000円、フィギュアの出力は9,800円(150mm/1体/送料1,000円)~。そのほか、人物の撮影だけでなく、物(表面)の撮影もできるということだ。