「翠玉白菜」 清時代・18~19世紀 展示期間:6月24日~7月7日(東京のみ) 台北 國立故宮博物院蔵

東京国立博物館および九州国立博物館は、特別展「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」を開催する。会期は、東京国立博物館が6月24日~9月15日、九州国立博物館は10月7日~11月30日。

アジア初、中国美術の正統中の正統「故宮博物院」の特別展

わが国では古くから中国の文化に親しみ、積極的にその摂取に努めてきた。後に形成されたわが国独自の文化を理解するためにも、我々はまずその淵源である中国の文化を深く理解する必要がある。  

とりわけ、中国歴代にわたる優れた文化財を多数収蔵する台北 故宮博物院の文化財を抜きにしては、中国の悠久の文化を理解することにはならないという。同展は、同院の収蔵品から、特に代表的な作品を厳選し、中国文化の特質や素晴らしさを広く紹介するもの。同院の展覧会はこれまでアメリカ、フランス、オーストリア、ドイツで開かれたのみで、今回がアジアで初の開催となる。

「台北 國立故宮博物院」外観 國立故宮博物院提供

故宮を代表するスーパースター、トップ2が来日決定

展示では、故宮訪問者必見の人気者、「翠玉白菜」と「肉形石」が国外で初めて公開される。白菜は東京、肉は九州で各々2週間の限定公開となる。そのほかにも今回、「人と熊」「青磁輪花碗」や「雲横秀嶺図軸」など、門外不出の名品の数々が来日を果たす。

「肉形石」 清時代・18~19世紀 展示期間:10月7日~20日(九州のみ) 台北 國立故宮博物院蔵

「雲横秀嶺図軸」高克恭筆 元時代・13~14世紀 展示期間:6月24日~8月3日(東京のみ) 台北 國立故宮博物院蔵

同院のコレクションは、中国美術の正統中の正統であり、大英博物館、ルーブル美術館、メトロポリタン美術館と合わせて世界の四大博物館とも称される。同展は、その文物の存在や流転の意味を読み解いていくものとなる。展示総数は231件(東京国立博物館186件、九州国立博物館110件)。会期中、作品の一部に展示替えあり。

東京会場は、東京国立博物館 平成館特別展示室、本館特別5室(「翠玉白菜」展示期間のみ)。所在地は、東京都台東区上野公園13-9。開催日時は、6月24日~9月15日 9時30分~17時。金曜日および「翠玉白菜」展示期間(6月24日~7月7日)は20時まで、土・日・祝日は18時まで開館。入館は閉館の30分前まで。休館日は、7月14日、22日、28日、8月4日、9月1日、8日。ただし、6月30日、7月7日、8月18日、25日は特別展会場のみ開館。総合文化展(本館、東洋館、法隆寺宝物館、平成館)は閉室する。観覧料は、当日一般1,600円、大学生1,200円、高校生700円。中学生以下無料。

九州会場は、九州国立博物館(福岡県太宰府市石坂4-7-2)。開催日時は、10月7日~11月30日 9時30分~17時。入館は16時30分まで。休館日は、10月27日、11月4日、10日、17日。観覧料は、当日一般1,600円、高校・大学生900円、小・中学生500円。

その他、詳細は同展Webページで確認できる。