自己ベストを更新した浅田真央選手のフリー演技に、多くの人が感動!(画像はイメージ)

ロシアで開催中のソチ五輪で日本時間21日未明、フィギュアスケート女子シングルのフリーが行われた。ショートプログラム(SP)で16位と出遅れた浅田真央選手は、自己ベストとなる142.71をマーク。SPと合わせたトータルスコア198.22で6位に終わった。ただ、その感動の演技に安藤美姫さんや織田信成さんらフィギュアスケート仲間をはじめ、各界で多くの人が感謝の言葉を述べている。

トリプルアクセルを決めて、自己ベストの142.71

セルゲイ・ラフマニノフ作曲『ピアノ協奏曲第2番』の奏でに万感の想(おも)いを乗せた。SPはトリプルアクセルなどの転倒で、55.51とまさかの16位スタートとなった浅田選手。メダルへの道はかなり険しいものとなっていたが、最後は浅田選手らしい演技と笑顔を見せてくれた。

「鬼門」となっていたトリプルアクセルをきれいに決めると、前日のうっぷんを晴らすかのようにジャンプを次々と決めた。続く3回転フリップ-3回転ループのコンビネーションや3回転ルッツ、ダブルアクセル-3回転トゥーループなど全6種類の3回転ジャンプをすべて跳びきった。

演技後は、あふれる想(おも)いと涙をぐっとこらえるようにリンクを去った浅田選手。コンビネーションジャンプが回転不足と判定される場面もあったが、8度の3回転ジャンプはすべて着氷。全体で2位となる技術点73.03を含め、トータル142.71をマークした。2013年11月のNHK杯でたたき出した136.33というフリーの自己ベストを大きく更新したことがわかると、キスアンドクライでいつものあの笑顔を見せてくれた。

安藤美姫さん「かっこよすぎでしょ」

浅田選手のこの会心の演技に、安藤美姫さんは「最高!!!!!! ありがとう!!! やっと彼女らしく滑れたんじゃないかな!!! かっこよすぎでしょ!!!」とツイート。織田信成さんも「真央ちゃん感動をありがとう!!!!」と感謝のつぶやきをしている。ネット上では「#GoMao」などの浅田選手を応援するハッシュタグができており、「真央ちゃんからは『強い』ということがどういうことか教えてもらった。本当に、本当に、ありがとう。。。あなたは今日いちばん輝いていました」「浅田真央ちゃん、感動した! フリー自己最高得点って凄い凄い 笑顔が見れてよかった! 泣けた」などのコメントが見られる。

芸能界からも、感謝の言葉が続々と飛び出している。尾木ママこと尾木直樹さんが「真央ちゃんのフリー 自己ベスト更新でしたね 本当にありがとう!!」とブログに書き込めば、浅田選手を撮影したこともあるという写真家のレスリー・キーさんも「日本人と共にこの瞬間を過ごせて幸せ! 」とツイッターに投稿している(すべて原文)。

「集大成」と位置づけて臨んだソチ五輪。その最後の舞台で、これまでの「浅田真央」を超える演技を見せてくれた浅田選手。目標としていた表彰台の頂点に立つことはかなわなかったが、日本中の多くのファンが金メダル獲得に負けないほどの感動をもらったようだ。