クラウドワークスは2月18日、マサチューセッツ工科大学(MIT)とクラウドソーシングの共同研究を開始したと発表した。

共同研究プロジェクトは「クラウドワークスリサーチ(CrowdWorks Research)」という名称が付けられている。MIT博士課程でResearch Associateの肩書を持つ成田悠輔氏と、クラウドワークス データサイエンティストの塚本鋭氏の2名が中心メンバーとして挙げられている。

クラウドリサーチでは、クラウドワークスのデータを基に、クラウドソーシングサービスを通じた受注者・発注者双方の利用動向の分析し、労働に関するより良い制度設計を探っていく。研究は2013年より始まっており、クラウドワークスの手数料全面無料化による仕事量や質、ユーザーアクティブ率などの変化を分析しているという。

今後はその分析結果を基にクラウドワークスのサービス改善を進めるほか、ゲーム理論・経済学分野への応用も予定している。具体的には、税金や手数料がもたらす労働への影響、第三者からの評価が個々の受注量や報酬にもたらす影響、個々の労働者の力を最大化するための仕事や契約形態のありかたなどを探り、その結果をクラウドワークスリサーチのWebサイトなどで発表していく。

なお、クラウドワークスでは、2014年2月より東京工業大学の比嘉邦彦教授の研究室と連携し、テレワーク環境下における共同作業でのコミュニケーションに関する調査研究を行っている。