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Firefoxのナイトリー版にプロセス分離機能を有効にしたウィンドウを開くためのメニューが追加された。「File」→「New e10s Window」で起動できる。

メニュー名は当初は「New OOP Window」だったがのちに「New e10s Window」へ変更された。今後もさらに変更される可能性がある。

プロセス分離ウィンドウは基本機能の実装が足りていないためデフォルトでの有効化が難しい状況にある。しかしユーザによるテストケースを増やす必要があり、今回プライベートウィンドウと同じような要領で利用できる機能として有効化された。

特定の機能を別プロセスで処理させることにはセキュリティ上の利点があるほかマルチコア/メニーコアシステムで性能を発揮させやすくなるという利点もある。Firefoxではマルチプロセス化へ向けた取り組みを「Electrolysis」として取り組んできており、メニューに含まれている「e10s」という文字列は「Electrolysis」の短縮表記になっている。

マルチプロセスで動作することを前提として設計され実装されているブラウザにはGoogle Chromeがある。マルチプロセスでの動作を前提とする場合、プロセスごとにリソースアクセスを制限する必要があり実装そのものは複雑化する傾向がある。しかしマルチコア/メニーコアシステムでの最大性能は発揮しやすくなるほか、長期間に渡って動作させ続けた場合でもタブを閉じるといった操作でオペレーティングシステムに対するメモリの返上を確実に実施できるという特徴がある。

Firefox Nightlyの動作例

動作しているプロセスは1つ

Firefox Nightlyの別プロセスモードのウィンドウ使用例

動作しているプロセスは2つ