キヤノンは、コンパクトフォトプリンター「SELPHY(セルフィー)」シリーズの新モデル「CP910」を2月20日に発売すると発表した。価格はオープンで、「キヤノンオンラインショップ」での直販価格は9,800円(税別)。

ピンクとホワイトの2色をラインナップする

2012年7月に発表された「CP900」](http://news.mynavi.jp/news/2012/07/26/052/)に引き続きWi-Fi(無線LAN)接続に対応するほか、新たにアップルのAirPrintに対応。iPad / iPhone / iPod touch、およびMacから、ドライバやソフトウェアのインストールなしで簡単にワイヤレス印刷できるようになった。IEEE802.11b/g対応の簡易無線LAN(Wi-Fi)アクセスポイント機能を備えており、同じく無線LAN搭載デバイスとのダイレクト接続によって、ワイヤレス印刷が可能だ。そのほかの接続インタフェースとしては、USB、PictBridge、メモリカードスロット(SD/SDHC/SDXCメモリーカード対応)を備える。

プリント方式は昇華型熱転写方式(オーバーコート付き)、印刷解像度は300×300dpi、階調数は256階調/色。インクには専用カセット(シアン、マゼンタ、イエロー、オーバーコート)を用いる。プリント後に透明オーバーコート層のラミネート加工を施し、水滴や指紋による色にじみ、紫外線やガスによる色あせから保護。アルバム保存で約100年という耐久性を実現した。

用紙は専用紙となり、L判、ポストカードサイズ、カードサイズ(標準紙/全面シール紙/8分割シール紙)が用意されている。いずれもフチなし印刷が可能だ。プリント時間は、L判で約39秒、ポストカードサイズで約47秒、カードサイズで約27秒となっている。

印刷機能では、新たに「表面仕上げ」を搭載。光沢をおさえた趣きある写真に仕上げる(風合いの異なる2種類の処理と、従来の光沢処理、合計3種類から選択可能)。表面仕上げを適用した場合、プリント速度がL判で約49秒、ポストカードサイズで約58秒、カードサイズで約32秒となる。また、43種類のサイズが選べる「証明写真」機能も搭載している。

本体サイズはW178×D127×H60.5mm、重量は約810g(本体のみ)。対応OSはWindows XP(SP3) / Vista(SP2) / 7(SP1) / 8、Mac OS X 10.6.8~10.8。スマートフォン/タブレット用の印刷アプリ「Easy-PhotoPrint」の対応OSは、iOS 5.1以降、Android 1.6以降、Windows RT 8.1。