つくばエクスプレスを運営する首都圏新都市鉄道はこのほど、守谷駅(茨城県守谷市)と総合基地(茨城県つくばみらい市)を結ぶ入出庫線の複線化と、守谷駅の追越設備新設工事に着手したと発表した。

つくばエクスプレスTX-2000系

守谷駅と総合基地を結ぶ入出庫線(約1,400m)は単線のため、車両故障などが発生した場合に総合基地からの列車の入出庫ができなくなり、大規模な運休につながるおそれがあった。複線化することで輸送障害発生のリスク低減を図るとしている。

守谷駅での追越設備新設は、乗換えを含めた所要時間の短縮や運転間隔の均等化が目的。現在はつくばエクスプレス全20駅のうち、八潮駅と流山おおたかの森駅の2駅にしか追越設備がないため、守谷駅に新設することで将来的な運行計画の改善と利便性の向上を図る。両工事とも2016年度の完成をめざしており、2017年度から供用開始の予定。