俳優の藤原竜也と山田孝之の初共演作『MONSTERZ モンスターズ』(5月30日公開)が、3月5から9日までフランスで開催される第16回ドーヴィル・アジア映画祭にて、中田秀夫監督のトリビュート特集が組まれ、その中で日本公開に先駆けてワールドプレミア上映されることが12日、明らかになった。

ドーヴィル・アジア映画祭でトリビュート特集が組まれる中田秀夫監督

2005年に『ザ・リング2』でハリウッド進出を果たし、『Chatroom/チャットルーム』ではカンヌ映画祭で「ある視点」に出品されるなど、国内外で活躍してきた中田監督。最近では前田敦子と成宮寛貴のダブル主演作『クロユリ団地』を手掛けたことでも話題になった。中田監督は今回の知らせを受け、「大変光栄に思います」と喜びを表現。「目が大変肥えているフランスのお客さんたちに『MONSTERZ モンスターズ』がどのように映るのか、今から心地よい緊張感で一杯です」と心境を伝え、「トリビュートしていただくにはまだまだ至らぬと思っていますが、今回の映画祭参加をバネに、日本での公開に向けてフルスロットルしていきたいと思います」と意欲を見せた。

映画祭ディレクターのBruno Barde氏もコメントを寄せ、「『リング』や『仄暗い水の底から』、『Chatroom』など、中田秀夫監督は、芸術的な映画撮影において、新しい構造・新しいショット・新しい思考へ、新しいページを開いた監督として歴史に刻まれていると思います。ジャンル映画は、これまでにも各国で映画撮影の技法を新しいものへと変化させてきており、この分野で活躍してきた映画製作者たちは、世間にもっと認められ評価されるべきです」と監督を称賛。「この映画祭で"MONSTERZ"のワールドプレミアとともに、中田監督をお招きし、これまでの功績に敬意を表したい」との考えを示した。

『MONSTERZ モンスターズ』は、"眼差しひとつで人間を自由に操れる男"と、"唯一、操れない男"の激突を描いたサスペンス・アクションエンターテイメント。決して出会ってはならない2人が出会った時、未知なる邪魔ものとの壮絶なサバイバル・バトルが幕を開ける。相反する特殊な能力を持って生まれた宿命の2人。生き残るのは果たしてどちらか。

"眼差しひとつで人間を自由に操れる男"を演じるのは、『デスノート』シリーズや『カイジ』シリーズなどヒット作が続く藤原竜也。"唯一、操れない男"を、最新作『凶悪』でも称賛された山田孝之が演じる。そのほか、女優の石原さとみ、木村多江、松重豊ら豪華俳優陣も出演する。

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