AIU損害保険(以下AIU)と富士火災海上保険(以下富士火災)は7日、契約管理や保険金支払いに関連する顧客対応業務および事務処理業務を行うビジネスセンターを、長崎市内に新設することを決定したと発表した。両社ともに、5月から業務を開始し、2015年3月末までにAIGグループ全体で約200人を採用する予定としている。

これに伴い、AIUと富士火災、および両社の保険持株会社であるAIGジャパン・ホールディングスならびに国内のAIGグループ会社に対して各種業務支援やコンサルティング・サービスを提供するAIGビジネス・パートナーズは、長崎県および長崎市と今後、正式に立地協定を締結する予定だという。

このたびの両センターの新設により、顧客の契約管理や保険金支払いに関連する一部業務等の長崎への集約化を進め、より一層の顧客へのサービス水準の向上を図るとともに、これまで大都市圏の拠点で行っていた一部の業務をビジネスセンターへ移管することにより、事業効率の改善を図ることを目的としているという。

また東京や大阪の主要拠点に加え、那覇市や富山市(AIU)、松山市(富士火災)の既存の地方拠点と地理的分散を図ることで、万一の大規模災害発生時に事業継続計画(BCP)が遂行できる体制を強化するとしている。

AIUと富士火災は、2015年下半期以降、合併による経営統合を行う方向性で準備を進めているという。AIGジャパン・ホールディングス、AIGビジネス・パートナーズを含めたAIGグループ4社で約200人(2014年度)の採用を予定しているという。