ニコンは2月7日、デジタルカメラ「COOLPIX S」シリーズの新モデル「COOLPIX S9700」「COOLPIX S32」を発表した。いずれも発売は2月27日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格はS9700が43,000円前後、S32が16,000円前後。

34.5mmの薄型ボディに30倍ズームや世界地図・GPS搭載の「COOLPIX S9700」

「COOLPIX S9700」

COOLPIX S9700は、厚さ34.5mm(レンズ収納時)という薄型ボディに光学30倍ズームレンズを搭載するモデル。解像感の劣化を抑えてデジタルズームを行う「ダイナミックファインズーム」では、60倍相当のズームを行える。ブレ対策としては、「5軸ハイブリッド手ブレ補正」を採用。これにより動画撮影時、水平回転と縦回転のブレに対応するレンズシフト方式と、左右、上下、回転軸のブレに対応する電子式手ブレ補正が併用され、効果的にブレを補正する。

AFの高速さも特徴で、最速0.15秒で被写体にピントが合うようAFを最適化(CIPA規格準拠。測定条件は広角端、被写体輝度LV10、プログラムオート、シングルAFによる)。露出モードは、プログラムオート[P]、シャッター優先オート[S]、絞り優先オート[A]、マニュアル露出[M]と4つを搭載する。

旅行時の記録に便利なGPS+GLONASS機能を搭載。さらに、モニター上での世界地図表示も可能となり、位置情報を付加して撮影した画像を地図上で表示させることができる。地図表示機能は、ボディ背面にある「地図ボタン」を押すだけで呼び出し可能だ。また、ログ機能をオンにしておけば、本体の電源をオフにした状態でも移動軌跡を記録しておくことができる。アウトドアでの携行時に便利な電子コンパス機能も搭載。

そのほか、スマートフォンやタブレット端末との連携が可能なWi-Fi(無線LAN)接続機能や、被写体にカメラを向けるだけで、撮影者がピントを合わせたい部分を予測してAFを行う「ターゲットファインドAF」、人物撮影時に「美肌」「小顔」「ビッグアイ」などの効果を加える「メイクアップ効果」などを搭載する。

主な仕様は、撮像素子が有効1,605万画素の1/2.3型CMOSセンサーで、レンズが焦点距離25~750mm(35mmフィルム換算時)の光学30倍ズーム、開放F値がF3.7~F6.4、対応感度がISO125~ISO6400となっている。

背面のモニターは3型・約92万ドットの有機EL方式。利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードと内蔵メモリ(約329MB)。動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30p。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約300枚だ。サイズは約W109.6×D34.5×H63.5mm、重量はバッテリーとSDカードを含む状態で約232gとなっている。

リーズナブルな価格のタフネスモデル「COOLPIX S32」

「COOLPIX S32」

COOLPIX S32は、リーズナブルな価格ながら水深10mで使用できる防水性能や1.5mの高さからの落下に耐える耐衝撃性能を備えるタフネスモデル。マイナス10度までの低温でも動作する耐寒性能や防塵性能も備えており、アウトドアシーンでのファミリーユースに適したモデルとなっている。水中や水辺で使用する際の注意点や、使用後の点検などの防水仕様に関するメッセージが表示されるようになっており、実際の取り回し時にどのように扱っていいか分からないユーザーでも安心して使用可能だ。

また、ファミリーユースを考慮して、ひらがなでのメニュー表示が可能。さらに、直感的に機能が分かるアイコン表示となっており、子どもでも操作が分かりやすいように配慮されている。

そのほか、撮影した画像に音楽やアニメーションを付加したスライドショーを本体のモニター上で表示したり、カメラ内でアルバム表示できる機能を搭載。

主な仕様は、撮像素子が有効1,317万画素の1/3.1型CMOSセンサーで、レンズが焦点距離30~90mm(35mmフィルム換算時)の光学3倍ズーム、開放F値がF3.3~F5.9、対応感度がISO125~ISO1600となっている。

背面のモニターは2.7型・約23万ドットの液晶方式。利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードと内蔵メモリ(約25MB)。動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30p。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約220枚だ。サイズは約W107.6×D40.4×H66.1mm、重量はバッテリーとSDカードを含む状態で約175gとなっている。

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