三越伊勢丹は、東日本復興を支援するアート&チャリティプログラム「KISS THE HEART」の第3弾として、写真家・小山泰介と現代美術家・名和晃平のコラボレーション作品「Eclipse」を展示している。展示期間は2月23日まで(2月17日は店舗休業日)。東京都・銀座三越のショーウインドウにて見ることができる。

小山泰介×名和晃平「Eclipse」(2014年) (c)2014 ISETAN MITSUKISHI

同作品は、2011年に小山と名和が発表したコラボレーション作品「SANDWICH Textures」を進化させた新作。「SANDWICH Textures」は、名和が特別に調合したインクとクリスタルガラスのビーズを用いてポリプロピレン製の紙にドローイングを行っていくプロセスを、小山がマクロレンズを用いて撮影し、イメージの輪郭が固定される前の鮮やかで流動的な状態を写真に定着させたシリーズだが、今回は、そのプリントが額装されたアクリルボックスの中に発泡ポリウレタンを注入し、膨張するマテリアルによって写真が侵食されていく状態を封じ込めている。

また、同プログラムは、日本橋三越本店(2月24日まで)、伊勢丹新宿店(2月17日まで)でも同時に展開されており、宮島達男×三宅一生+Reality Lab.、小牟田悠介+JaQwa+AUTORA FACTORY PLATE、大山エンリコイサム(以上、新宿)、山縣良和(日本橋)、荒井良二(銀座)ら、21組のアーティストが参加している。

さらに、3月9日には展示作品のチャリティオークションを開催し(銀座三越9階 銀座テラス/テラスコート、16:00~17:30)、落札金額は東北芸術工科大学と京都造形芸術大学が共同し、東日本大震災で被災した子どもたちの教育支援活動を行う「こども芸術の家」に寄付することになっている。オークションへの参加は無料、2月21日 10:00までにWebサイトより事前申し込みが必要となる(定員100名を予定、応募多数の場合は抽選)。