甘いヨーグルトで歯周病対策? 北欧企業が開発した乳酸菌の摂取方法が面白い

楽しく歯周病対策をしよう!

日本では、成人の約8割が感染していると言われている「歯周病」。この歯周病は歯だけの問題ではないことをご存知だろうか。歯周病対策として様々なデンタルケア用品が展開されているが、最近ではちょっと毛色の異なる“おいしく食べてケアする”アイテムもあるようだ。

歯周病で脳梗塞発生率が2.8倍に

そもそも、歯周病がなぜ全身疾患と言われているのか。歯周病の原因となる「歯周病原因菌」は、歯と歯の間で炎症を引き起こして血液に流れ込み、血流にのって全身へと運ばれる。そうして菌は糖尿病や心血管疾患、内臓疾患、呼吸器系疾患などを誘発し、特に歯周病患者はそうでない人に比べて、脳梗塞発生率が2.8倍に高まることが報告されている。

厚生労働省の2012の年間推計によると、死因別の死亡数はがん(36万1,000人)が最多で、心疾患・肺炎(12万3,000人)、脳血管疾患(12万1,000人)が続いている。つまり、心疾患や脳血管疾患の一因にもなる歯周病原因菌を抑制することができれば、日本人の健康寿命を延ばすことにつながると言える。

乳酸菌が歯周病原因菌を抑制

歯周病原因菌を抑制するためには、定期的な歯科検診や適切なブラッシング、マウスウォッシュなどのセルフケアが欠かせない。そして今日では、より効果的なケア方法として、身体に有効な善玉菌で歯周病原因菌を抑制する「バクテリアセラピー(細菌療法)」という方法も提唱されている。

スウェーデンに本社を置くバイオガイアは、「L.r.プロデンティス菌株」から人間に有益な影響を与えるプロバイオティクスとして、ヒト由来の乳酸菌「ラクトバチルス・ロイテリ菌(通称、L.ロイテリ菌)」を開発。このL.ロイテリ菌を用いた臨床試験では、歯周病原因菌の「P.g菌」「A.a菌」を10分の1程度まで抑制することができたという。また、歯周病の前段階である歯肉炎に対しても、歯茎粘膜の炎症を鎮静させるなど、L.ロイテリ菌が症状軽減・完治に効果を発揮することを報告している。

プラセボ(偽薬)と比較しての、L.r.プロデンティスによる歯周病原因菌抑制テスト。3~6週間後に菌が減少していることが分かる

好きなドリンクや甘いヨーグルトで対策

同社はL.ロイテリ菌を含有した製品として、トローチやタブレット、液体タイプ、ヨーグルトを展開しているが、中にはストローというものもある。ストロー「プロバイオティクス ストロー」で100ml以上のドリンクを飲めば、1日分のL.ロイテリ菌(約1億個)を摂取することができるという。L.ロイテリ菌自体は無味無臭なので、ドリンクの風味を阻害することはない。ドリンクは乳製品のみならず、ジュースやお茶なども可能だ。

また、「歯周病予防にヨーグルト」と考えると、甘みのないタイプをイメージするかもしれない。しかし、L.ロイテリ菌含有のヨーグルト「1Day+ワンデイプラス」は、ヨーグルト特有の酸味を抑え、子供も食べやすい味わいになっている。

実際、L.ロイテリ菌を含有するヨーグルトを14日間毎日摂取させたところ、摂取前を100%とすると、14日後には20%にまで虫歯の原因菌「ミュータンス菌」が減ったというデータもある。歯の健康の先には健康寿命の延伸がある。自分のライフスタイルの中で一番無理なくできる歯周病対策を、一度考えてみるといいだろう。

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