米Googleは1月28日(現地時間)、「Chrome Apps Mobile」を公開した。これはApache Cordovaを用いてChrome AppsをAndroidやiOSといったプラットフォーム上で動作させる仕組みで、HTML5+CSS+JavaScriptを用いたクロスプラットフォーム環境を構築できる点が特徴。Windows版やMac版のフレームワークはすでに提供が行われており、2014年はChromes Appsの世界がモバイルの領域まで広がりそうだ。

これは昨年2013年末にGoogleで予告されていたもので、現在はまだ開発者向けの早期プレビュー版の扱いとなっている。クロス開発プラットフォームを標榜するように、いちど複数デバイスをターゲットにChrome Appsを記述すれば、PCからモバイルOSまで動作可能なアプリを構築できる。パッケージング用のシェルが用意されており、Google Appsをフレームワークでラッピングしてパッケージとすることで、App StoreやGoogle Playにもネイティブアプリとして登録が可能だとしている。

現在、GoogleはすべてのChrome APIを利用可能にすべく作業を続けているが、ペイメントや通知サービスなど、一部機能はAndroid限定となっていたりと、利用にあたって制限が設けられている。いずれにせよ、当初のGoogleの思惑通りに作業が進むのであれば、2014年はクロス開発プラットフォームとしてのChrome Appsが非常に面白いものになるはずだ。

(記事提供:AndroWire編集部)