デビュー10年以内の若手芸人が火花を散らす「第35回ABCお笑いグランプリ」の決勝戦が26日、大阪・朝日放送で行われ、天竺鼠(川原克己・瀬下豊)が2009年の同大会以来、2度目の優勝を果たした。

「第35回ABCお笑いグランプリ」で優勝した天竺鼠(左から 川原克己、瀬下豊)

1980年にスタートし、ダウンタウン、ナインティナインらお笑いスターを輩出してきた「ABCお笑いグランプリ」。今年は史上最多の665組がエントリーし、準決勝を勝ち抜いた学天即、ジグザグジギー、GAG少年楽団、藤崎マーケット、シソンヌ、天竺鼠、ニューヨーク、和牛、シマッシュレコード、ラブレターズ(以上、準決勝通過ランキング順)の10組が決勝へと駒を進めた。

決勝では、準決勝ランキングの10位から順にネタを披露。500点満点の得点を競う熾烈なバトルを繰り広げた。準決勝6位の天竺鼠は5番目に登場し、川原が巨大なリーゼント頭で不良生徒に、瀬下が教師に扮したコントを熱演。483点の高得点をもぎ取り、しゃべくり漫才で勝負をかけた準決勝1位の学天即に7点の差をつけて王座に輝いた。

川原の「計算通り」に? 祝福の紙吹雪にまみれる巨大リーゼント

2009年にも頂点の最優秀新人賞を獲得し、2度の優勝という快挙を成し遂げた天竺鼠。川原は「前回はやりたいことをやり遂げるだけやったんですけど、今回は賞を獲りにいきました」と、瀬下も「前回ももちろんうれしかったんですけど、勢いでパアッと獲った感じ。今回はすごい自信があって、しっかり獲れたなという実感があります」とV2の喜びを。川原が「超リーゼント」と呼ぶ、超ロングサイズのリーゼントのカツラを使った今回のネタは「ぶっちゃけ、この大会で優勝するために作った」と話し、「ネタの中身というよりも、リーゼントに(祝福の)紙吹雪がどれだけ乗るかというか…。今日はたくさんの紙吹雪が乗ったので計算通りです」と笑わせた。

後輩・学天即(写真左)の追い上げが「一番怖かった」と瀬下

川原はリーゼントとトロフィーを比較して喜びを表現!?

優勝賞金は300万円。その使い途を聞かれると、瀬下は「7年前に結婚したんですが、まだ買ってない結婚指輪をやっと買えるのと、あと借金が全部なくなるので、嫁がテレビの前で一番喜んでると思います」と嫁孝行を宣言。川原は「"去勢"です」と仰天プランをぶち上げたが、さすがにシャレがキツすぎると反省? したのか、「猫を3匹飼ってるので、いつもよりおいしいご飯を食べさせてあげたい…。そっちの方がいいですよね?」とすかさず訂正していた。