第1回「全日本美声女コンテスト」の本選大会が26日、東京・六本木のニコファーレで行われ、東京都出身で高校2年の辻美優さん(17歳)がグランプリを受賞した。

左から、剛力彩芽、菊川怜、マルチメディア賞の吉村那奈美さん、グランプリの辻美優さん、準グランプリの高橋美衣さん、花房里枝さん、野沢雅子、古谷徹

芸能事務所・オスカープロモーションと青二プロダクションが開催した同コンテストは、女優の輝きと声優の魅力を持つ"声を届けるアイドル"を発掘するオーディション。本選大会には、応募総数14,434人の中から、書類審査や地方審査を勝ち抜いたファイナリスト12人が、審査員を務めた女優の剛力彩芽、菊川怜、声優の野沢雅子、古谷徹らの前で、セリフや歌唱、ウォーキングを披露した。

審査では、野沢が「ヤムチャが悟空と初めて会った時に乗っていた乗り物は?」というクイズを、ドラゴンボール好きでカメハメ波を披露したファイナリストに出題する場面もあり、見事正解すると「良いですね~」とニンマリ。審査を終え、「セリフも歌も演技もみんな素晴らしかった。私が若かったら受けられない」と振り返った野沢は、声優について「ダミ声だって魅力的なんですよ。人はみんな魅力的な声を持っている」と持論を語り、一方の古谷は、「一声聞いただけで、ゾクッとするような声を目指してる。セリフで涙を流させたい」と目標を掲げた。

グランプリには、「私の声でみなさんの心を動かせるような、そして私の声を愛してくれるような美声女になりたいです」とアピールし、倖田來未の「キューティーハニー」を歌った辻さんが輝き、「まさかグランプリを獲れるとは思ってなかったので、うれしいです」と感激の涙。「アニメが好きで、小さい頃から声優になりたかった」という辻さんは、「ドキドキして言葉が出ない」と言いつつ、「学校に行ったら自慢しちゃうと思う。どんなに忙しくても頑張っていきたい」と意気込みを語った。また、3月公開のアニメーション映画「プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち」に野沢、剛力と共に出演することが発表され、辻さんは「びっくりしてポカンとしてます。頑張ります!」と力を込めた。

なお、準グランプリには、東京都出身の高橋美衣さん(15歳)、東京都出身の花房里枝さん(17歳)、インターネットによる一般投票で決定するマルチメディア賞には、山形県出身の吉村那奈美さん(21歳)が選ばれた。