計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは1月23日、最新のHigh-Definition Multimedia Interface(HDMI) 2.0を採用した機器の物理層コンプライアンステストソフトウェア2種を発表した。

1つは同社のオシロスコープ「Infiniium」上で動作する送信テストソフトウェアで、HDMI 2.0の送信試験に対応している。もう1つは、同社のTMDS信号発生プラットフォームもしくは任意波形発生器「M8190A」とともに使用する受信テストソフトウェアで、HDMI 2.0の受信試験に対応している。

TV、コンピュータ、映像・画像機器などではHDMI技術が採用されており、相互接続性が重視されている。2013年9月に発表されたHDMI 2.0仕様は、帯域幅が最大18Gbpsと大幅に広がり、新たな機能、解像度の改善、最大32のオーディオチャネルのサポートなどが特徴となっている。今回のHDMI 2.0送信テストソリューションは、現在、全世界のHDMI認証テストセンターで活用されているHDMI 1.4b送信コンプライアンステストソフトウェアを元に拡張を図っている。HDMI2.0標準ケーブルモデルの伝送路負荷のエミュレーション機能、テストフィクスチャの伝送負荷を取り除くフィクスチャディエンベディング機能など、HDMI 2.0送信試験で必要とされる最先端の機能を実装している。また、基準イコライザのエミュレーション機能を提供し、任意のモデルを使って設計中のシステムの特性評価が可能となっている。

HDMI 2.0送信コンプライアンステストでは、マウスのクリック回数を削減し、操作性を改善している。また、2つの新機能により生産性向上も図っている。1つはユーザー設定の保存・読み込み機能。もう1つはテストプランコントロール機能。同機能は、あるデバイスに対し、必要な全試験を網羅するためのガイダンス機能で、従来のHDMIテストソリューションには実装されていなかった機能である。また、マイクロ波スイッチマトリクスの自動制御にも対応し、面倒なつなぎ変えの作業をすることなく、全ての高速信号をソフトウェア上で制御できるようになった。

HDMI 2.0受信コンプライアンステストソリューションは、TMDS信号発生器「E4887A」の拡張として、もしくは任意波形発生器「M8190A」への新規追加として提供される。新たなケーブルエミュレータにより、既存の「E4887A」ユーザーもHDMI 2.0受信試験ソリューションへのアップグレードが可能となる。また、低コストで小型の任意波形発生器「M8190A」も利用できるようになった。「M8190A」では、波形をデジタル合成し、1台で所望の歪みを内部生成できるため、外部にケーブルエミュレータを設ける必要がなくなる。同機能により、外部機器の制御やケーブルのつなぎ変えの手間が不要となり、信頼性が高まる。任意波形発生器をベースとしたテストソリューションでは、正確な測定結果が得られ、他のHDMIテストソリューションに比べ、高い柔軟性を有すると同時に、開発コスト削減にもつながる。

この他、今回のHDMI 2.0受信コンプライアンステストソリューションを補完する製品が、BitifEyeから提供されている。BitifEyeは、HDMIフレーム生成ソフトウェア、位相調整器、新機能のスクランブルに対応したHDMIステータス/コントロールデータチャネル制御キットなど、HDMI 2.0対応のアップグレードソリューションを提供している。

なお、価格はHDMI 2.0送信コンプライアンステストソフトウェアが約92万円(税別)、HDMI 2.0受信コンプライアンステストソフトウェアが約139万円(税別)。すでに販売・出荷を開始している。