Steve Souders氏は1月22日(米国時間)、「Browser Wishlist 2013」においてブラウザで実装して欲しい13の機能を伝えた。Steve Sounders氏はJavaScriptやHTML/CSSなどの高速処理に関して造形の深いエンジニア。同氏が考える高速化に必要な機能は、今後のWebブラウザ実装の指針に影響を与える可能性がある。
挙げられている機能は次のとおり。
- SafariだけがNavigation Timing機能を実装していないので、実装してほしい
- サードパーティ製コンテンツの非同期読込の実現。多くの場合は広告コンテンツが該当するが、この部分を非同期に処理できるようにしたい
- 非同期document.writeの実現
- 毎日訪れるようなサイトに対するキャッシュ機能をさらに積極的に実施してほしい
- コンテンツを事前にダウンロードまたはアップロードするプリフェッチ機能
- レスポンシブ画像の機能を実装
- JavaScriptからより多くのリソース情報にアクセスできるようにしてほしい
- カスタムフォントをもっと高速に読み込めるようにしてほしい(昨年、トップ1,000サイトでカスタムフォントを使用する割合は13%から35%まで増加している)
- HTML5 PING属性を実装してほしい。今のところChromeとSafariしかこの機能をサポートしていない
- 外部JavaScriptにしか対応していないDEFERの指定を、内部のインラインJavaScriptに対しても適用できるようにしてほしい
- @importを加味したプリロードの実現
- 高速に動作していると感じられるユーザインタフェースの実現
- Web Componentsを実装してほしい
スマートフォンやタブレットデバイスでは、実際に通信速度が遅かったりレンダリング速度、処理速度が伴っていない場合でもあたかも処理が進んでいたり、高速に処理されているかのように「みせかける」ユーザインタフェースを巧妙に仕込んでいたりするが、こうした機能をブラウザ開発においても積極的に取り入れるべきだとの意見が掲載されている。