Motorola Mobility CEOのDennis Woodside氏

Google傘下となった米Motorola Mobilityは昨年、スマートフォン市場においてライバルとの差別化を図るために、廉価モデルでは「上位機種に劣らないユーザー体験」、上位モデルでは「豊富なカスタマイゼーション」を提供し始めた。同社は、この2つの戦略をさらに挑戦的に進めていく計画だ。Trusted Reviewsに対して、最高経営責任者にDennis Woodside氏が語った。

現在Motorolaの廉価帯を担っている製品は、Snapdragon 400 (クアッドコア、1.2 GHz)を搭載し、8GBモデル(SIMフリー)が179ドル(約18,700円)の「Moto G」だ。グローバルに市場を広げており、2月にはインドでの発売が発表される見通しである。179ドルという価格についてWoodside氏は「(廉価帯と言われる)179ドルは世界の多くの地域で高い買い物であり、それは179ドル以下の価格帯が大きな市場であることを意味する」と述べている。さらに「市場が存在する価格帯に価値を提供することが大切だ。なぜ、これらのデバイスは50ドルにならないのか? そうしてはいけない理由はないのだから、われわれは積極的に(低価格戦略を)推し進める」と続けた。

Moto G

Motorolaは米国においてフラッグシップ製品「Moto X」で、バックパネルやボタンなどのカスタマイズ注文に対応している。Moto Xは米国で組み立てられており、オンラインストアで注文してから約1週間で完成品がユーザーに届く。カスタマイゼーションについてWoodside氏は「今はカラーを変更でき、マテリアルの選択が可能になり始めた段階で、スクリーンサイズや機能を選ぶことはできないが、来年以降にそれら全てを実現させる計画だ」と述べたという。