川崎重工は1月22日、岡山市から「川崎式BK117C-2型ヘリコプター(BK117)」を受注したと発表した。既存の消防ヘリコプターの更新機として岡山市消防局警防課航空隊に配備される予定だという。

川崎式BK117C-2型ヘリコプター

BK117は、同社と仏エアバス・ヘリコプターズ(旧メッサーシュミット・ベルコウ・ブロウム)が共同開発したヘリコプターで、物資・人員輸送、消防・防災、警察、ドクターヘリ、報道などで活用される中型双発機。国産ヘリコプターとして1983年の初号機納入以来改良を重ね、同社納入分(2014年1月22日時点)で162機、エアバス・ヘリコプターズ分を合わせると1000機以上納入した実績がある。

機体は、後部に大きなクラムシェル・ドア(観音開きドア)を備え、担架などの資機材の搬出入が容易であることが特徴。また、コンパクトなボディでありながらキャビンスペースを広く確保したことや、機動性も重視しているという。

主要スペックは、全長が13.03m、全幅が1.73m(胴体)、定員が11名(最大座席数)、最大全備重量が3585kg、巡航速度が246km/h、航続距離が675km(標準タンク)。自動操縦装置、ホイスト装置(レスキューウィンチ)、衛星電話装置などを搭載している。